今年で9回目を迎えた世界コスプレサミット。前日に行われた錦レッドカーペッドと大須コスプレパレードに続いて、“チャンピオンシップ“が、昨年の15カ国からオランダ、マレーシアの2カ国が加わり、合計17カ国34名が参加して、名古屋のオアシス21で8月7日に開催された。
コスプレ世界No.1を決定するチャンピオンシップは、2005年に愛・地球博で行われた第3回から実施されており、今年で6回目の開催。
これまでの成績は、優勝がイタリア(2005年、2010年)とブラジル(2006年、2008年)の2カ国が2回ずつ、フランス(2007年)、日本(2009年)がそれぞれ1回ずつとなっている。
今年からルールが一部変更となり、ステージパフォーマンスの時間が30秒減って、2分30秒となったほか、ステージ上で使用する小物などへ重量や大きさに制限が加えられた。
コスプレイヤーが演じる作品も、昨年までのアニメ・漫画作品に加えて、今年はゲームを題材にしたものでもエントリー可能となっていた。
■「世界コスプレサミット2011 チャンピオンシップ栄光を手したのは!?[前編]」大きなサイズの画像はこちら
今年の審査委員は、日本のアニソンシーンの牽引役にして世界各地のアニメイベントにも出演するJAM Project(影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹)、日本をはじめアジアを中心にヴァイスシュヴァルツやヴァンガードが大ヒットしているブシロードの木谷高明、コスプレコミュニティサイトCureの管理人として世界各地にコスプレイヤーと交流を持つ乾たつみ、名古屋を始めとした東海地方の情報を提供する東海ウォーカー編集長 長瀬正明、そして「世界コスプレサミットいっきまーーーす!」の掛け声で世界コスプレサミットではおなじみの声優の古谷徹が担当した。
日が落ち始めて、日中の暑さが少し和らぎ始めた頃、ステージに設置されたスクリーンがカウントダウンを開始し、0:00:00となり18時30分を迎えたところで、ステージに姿を見せたのは、コスプレイヤーではなく、今年は審査員として参加するJAM Projectの5人がステージ登場。今年の世界コスプレサミット チャンピオンシップは、JAM Projectのライブから幕を開けた。それでは、出場国順に各国代表コスプレイヤーたちのステージをご紹介していこう。
■スペイン代表『ロミオ×ジュリエット』
スペイン代表は、ヨーロッパを初めて海外で大人気の『ロミオ×ジュリエット』から、クライマックスシーンのロミオ(ニコラス・カブレリソ)とジュリエット(マリア・ペレス)の2人を熱演。最期の二人が頬を寄せ合うシーンでは、会場から大きなどよめきがあがった。
■デンマーク代表『アヴァロンコード』
ニンテンドーDS用ゲームということで、巨大な本体の模型を持ち込んだデンマーク代表、主人公アンソワール(アベナ・クランジ)とドロテア女王(セレナ・カールソン)の2人による掛け合いギャグを演じた。
■ドイツ代表『カレイドスター』
昨年、一昨年の日本代表を彷彿させる布を使ったダンスを披露した苗木野そら(アナベル・フーヴィック)とレイラ・ハミルトン(イリス・ヘルマン)の2人。最後のブランコのシーンは日暮れの時刻と重なっていたこともあり、幻想的な美しさとなっていた。
■韓国代表『美少女戦士セーラームーン』
真っ白なドレス姿でステージに登場したセーラームーン(オ・ゴ・ウン)。フェリス(キム・テ・シク)が姿を見せるとすかさず変身。一度は挫けそうになるも、他のセーラー戦士たちの声援を受けて、見事にフェリスを打ち倒した。
■タイ代表『斬撃のREGINLEIV』
フレイア(ナッター・ジャンジャーハシン)とフレイ(チャノン・ポンガルナティックル)が身につけている鎧は、さぞかし重いかとおもいきや、布にペイントすることで重量を減らしているとのこと。衣装、道具類の完成度ともにレベルが高く、客席からもどよめく声が上がっていた。
■INTERMISSION:01“Team JAPAN”
歴代日本代表コスプレイヤーが集って、『鋼の錬金術師』のその後の物語を創作劇として演じた。オリジナル作品ではあったが、原作の雰囲気を失うことなく、人と人の絆を描いた寸劇に、会場からも惜しみない拍手が贈られた。
■日本代表『スーパーマリオブラザーズ』
前日の日本代表選考会を勝ち残った2人は、マリオ(竹取物語)とクッパ(榊葉こお)がピーチ姫の奪い合いを、これまでの日本代表にはなかったギャグテイスト満載でお送りし、会場を爆笑の渦に巻き込んでいた。
■メキシコ代表『華札』
海外にもファンが多いOKAMAとはいえ、成人向け作品ということもあり来場していた観客の多くは作品の背景が伝わりにくかったものの、狐(アビガイル・マスケルパ・ガルシア)と桐姫(シンティア・マリア・オリベラ・モンテルビオ)の悲しい恋の物語を幻想的な雰囲気で再現
■オランダ代表『舞-乙Hime』
アリカ・ユメミヤ(イローナ・アーレンツ)とニナ・ウォン(ディアナ・デ・モル)の2人が演じた。失われた翼をスクリーンに描いて光らせるといった、仕掛けになっているのかわからないが、美しいその様に思わず見とれてしまった。
■オーストラリア代表『吸血鬼ハンター“D”』
日が落ちて涼しくなったとはいえ、30℃近い気温の中でビロードのマントまとったD(テッサ・ビーティー)と優雅なドレス姿のカーミラ(ジェシカ・L・メアリー)の2人。2人がステージで姿を見せた瞬間には、それぞれ驚きの声が上がっていた。
■INTERMISSION:02『JAM Projcet スペシャルソロライブ』
前半の9組によるステージが終わったところで、再びインターミッション。ここでは、JAM Projectによるライブが行われたのだが、普段のライブであれば5人によるライブを披露するところだが、今回は、遠藤正明「勇者王誕生!」きただにひろし「ウィーアー!」奥井雅美「輪舞-revolution」福山芳樹「真赤な誓い」影山ヒロノブ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」と、それぞれソロ活動の代表曲を熱唱。世界中のアニメファンであれば、誰もが知っている楽曲の数々ということもあり、来場していた観客、出場するコスプレイヤーをサポートする各国のスタッフ、そして世界中から取材のために名古屋を訪れたプレスも一体となってライブに聞き入っていた。
といったところで、前半は終了。後半の8カ国の代表コスプレイヤーたちの有志、そしてチャンピオンシップの結果もお届けするので、おまちいただきたい。
■関連リンク
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