スペイン、デンマーク、ドイツ、韓国、タイ、日本、メキシコ、オランダ、オーストラリアの9カ国の代表によるステージと歴代日本代表によって結成されたTeam JAPAN、そしてJAM Projectのスペシャルライブの模様をお伝えしてきた[前編]に続いて、残る8カ国のステージの模様と2011年の世界No.1コスプレイヤーを栄冠をどの国の代表が手にしたのか、気になる後半の模様をお伝えしていこう。
■「世界コスプレサミット2011 チャンピオンシップ栄光を手にしたのは!?[後編]」大きなサイズの画像はこちら
■中国代表『真・三國無双6』
貂蝉(デン・ヤーチェン)と蔡文姫(ジェン・ジャーホン)の2人が、ドラムを戦い、扇子を広げて舞を披露。その姿は男性のみならず女性の視線もぐき付とし、画面を抜けだしてきた美姫そのものといった雰囲気となっていた。
■ブラジル代表『FINAL FANTASY XII』
2006年に『天使禁猟区』のコスプレで出場したオリヴァス兄妹が再びオアシス21に。今回はバルフレア(マウリシオ・ソメンザリ・L・オリヴァス)とアルテマ(モニカ・ソメンザリ・L・オリヴァス)のバトルを忠実に再現。最期にはド派手に煙を吹き出してステージ上を真っ白に!
■フランス代表『グレンツェン・テューア』
バロックスタイル風のドレスに身を包んだミゼリア(クルゾ・ロール)とクラリサ(ギョール・クリステル)の2人。国内よりも海外で高い評価の作品のため、観客の反応こそ振るわなかったものの、客席にいる欧米のスタッフたちの反応は上々となっていた。
■フィンランド代表『真・三國無双6』
中国代表チームに続いて、フィンランド代表の男性2人が趙雲(ヤンネ・ルサネン)と呂蒙(ヘイッキラ・アリペッカ)がガチンコバトルをステージ上で繰り広げるかと思っていたら、ベタなギャグ満載のステージで笑いをとっていた。
■アメリカ代表『XXXHOLiC』
思わず息が詰まるほどの美しさと、幻想的な雰囲気を作り出していた市原郁子(アレキサンドラ・ウェーバー)と四月一日君尋(アシェリー・ローラ・ライス)の2人。パフォーマンスの息もピッタリと合っており、演目終了後には客席からは大きな拍手が贈られていた。
■INTERMISSION:03『cureコスプレコレクション』
今回、審査員として参加している乾たつみが管理する日本最大のコスプレコミュニティサイトCureに登録しているコスプレイヤーらが出演するファッションショー形式のステージ。ステージウォークとポージングのみの参加者もいれば、僅かな間にネタを仕込んで寸劇を披露する参加者など、参加の仕方も千差万別となっていた。
■マレーシア代表『Petshop of Horrors』
テツと伯爵Dの2役を演じたウォン・シー・ユアンによる早着替えや紅竜(ファラディーラ・ビンティ・ニク・アブドゥール・アジズ)の竜の被り物を使った演出は、初参加とは思えぬクオリティで、他の国の代表に引けを取らない内容となっていた。
■イタリア代表『シュガシュガルーン』
ショコロア=メイユール(ダニエラ・マイオラナ)がドレス姿から魔法少女への早着替えによる変身。随所に散りばめられたマジック。過去2回の優勝経験を持つ国を代表するにふさわしい内容。最期のバニラ=ミュー(マリカ・ロンコン)が、魔法少女姿からドレスに着替えて出てきたときには思わず拍手をしてしまった。
■シンガポール代表『戦国BASARA3』
徳川家康(ヤン・チー)と石田三成(ジェ・シエン)の熱いバトルをステージ全体を使ってダイナミックに再現。今回、数多くのチームが取り入れていたLED電飾をシンガポールチームも刀に仕込むなど、これまでの経験を活かした見ごたえのあるステージとなっていた。
■INTERMISSION:04『JAM Projcet スペシャルライブ』
出場17カ国のステージが終了し、審査結果が出るまでの僅かな時間ではあるが、オープニングアクトを務めたJAM Projectが3度ステージに登場。今回は5人勢ぞろいして、「Transformers Evo.」「Vanguard」「爆鎮完了!レスキューファイアー」「Skill」の4曲を披露。
また、影山さんは、今年の3月に発生して東北地方を中心に甚大な被害を受けた東日本大震災の被災地を訪れた際の話などを交え、アニソンの力でみんなを力づけていきたいという思いを語った。最後の1曲は、そんな震災の発生を受けた直後にリリースされたアルバムに収録されている、“元気になってほしい”という気持ちがこもっった「GOING」をフルパワーで熱唱し、日も完全に落ちて涼しくなったオアシス21を再び熱気の坩堝へと誘って、スペシャルライブは終了した。
■ブラジルが史上最多3回目のVを達成!
JAM Projcetのライブが終わるとこの日パフォーマンスを披露した17カ国の代表コスプレイヤーが緊張した面持ちで再び登場。
審査結果の発表は、ウィッグメーカー“シペラス”から10個のウィッグがプレゼントされる最もウィッグが映えていたチームに贈られるシペラス賞の発表からスタート。
シペラス賞を受賞したのは『舞-乙HiME』を演じたオランダ代表に、続いて衣装の出来が最も評価されたチームに贈られるブラザー賞が『吸血鬼ハンターD』を演じたオーストラリア代表。続いて、総合3位の東海ウォーカー賞が『真・三國無双6』を演じた中国代表に贈られた。
第2位のブシロード賞を手にしたのは、マジックなど新しい要素を舞台に加え、観客の目線を釘付けにした『シュガシュガルーン』を演じたイタリア代表に。
いよいよ最期、総合第1位のチャンピョンの発表の瞬間が訪れた。
ステージ上のコスプレイヤーたちは床をドラム替わりに手で叩いてドラムロールを生み出す中、発表された世界コスプレサミット2011 チャンピオンシップの栄光の座を手に入れたのは、『FINLA FANTASY XII』を演じた2006年のチャンピオンのブラジル代表のマウリシオ・ソメンザリ・L・オリヴァスとモニカ・ソメンザリ・L・オリヴァスの2人。
発表された瞬間、飛び上がって喜びを体全体で表したマウリシオ。次の瞬間にはモニカに抱きついて、大号泣。
最後は、審査委員長の古谷徹から
「開催準備を進めていた3月に発生した震災のニュースは世界中に広がるなか、開催に不安を抱える運営事務局を助けてくれたのは、コスプレを通じて日本を愛してくれる世界中の人々から贈られた励ましのメッセージでした。
日本に笑顔を取り戻そう。日本の魅力をもっと世界に発信しよう。そんな思いが込められた2011年の世界コスプレサミット。来年、コスプレサミットは10周年を迎えます。世界に向け、日本の誇るべき文化を発信するメモリアルイヤーに向かって、全力で走り続け、イギリス、ロシアなど新しい風を巻き込み、世界コスプレサミットいっきまーす!」
のメッセージで世界コスプレサミット2011の幕は閉じた。
世界コスプレサミット2011 チャンピオン『ブラジル』 | 世界コスプレサミット2011 第2位(ブシロード賞)『イタリア』 |
世界コスプレサミット2011 第3位(東海ウォーカー賞)『中国』 | 世界コスプレサミット2011 衣裳得点1位(ブラザー賞)『オーストラリア』 |
世界コスプレサミット2011 シペラス賞『オランダ』 |
■関連記事
・世界コスプレサミット2011 チャンピオンシップ栄光を手にしたのは!?[前編]
■関連リンク
・世界コスプレサミット
販売元:スクウェア・エニックス
(2008-06-26)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
■Twitter - Anigema(あにげマ!) livedoorニュース「Anigema」から、アニメ・ゲーム・マンガ・ノベルの最新情報をお届けします