【2009年4月26日（日）　gooランキング 急上昇総合　26位】

どうにも地味なんですよね。スバルさん、社名は富士重工業（株）とおっしゃいます。スバルというのは、谷村新司が熱唱した『昴』と同じくプレアデス星団のことを指す。「あぁ、だからロゴマークが星（6つ）だったのか」と、ホームページを調べていて今さら気付いたボクであった。ようやくカタカナの「スバル」と星空がつながった。

今回検索されたのはおそらく、自動車アセスメントなるクルマの安全性能評価で、スバルのエクシーガ、フォレスターが優秀賞を獲得したからだろう。しかし、「最」優秀賞はトヨタの2車種に持っていかれる慎ましさである。どうにも主役を張れない地味さがにじむ。

しかし去年までなら、まだスバルが「一番ですが、何か？」と胸を張れるものがあった。世界ラリー選手権（WRC）だ。重ねた勝利の数47は、トヨタや三菱を上回る。インプレッサは関係者のみならず日本人が誇れるチャンピオンカーだった。熱狂的なファンがしこたまいたし、田舎の、特に山間部の走り屋はこぞってインプレッサに憧れたものだ。しかし2008年をもって、撤退してしまった。

大丈夫か？　これからどうやって知名度やイメージを保っていくつもりなのだろう。自動車離れ世代はすでに「スバル」と「いすゞ」を混同しているぞ。このままじゃホントに、谷村さんがあの額にびっしりと玉の汗を浮かべて歌い上げる『昴』のサビ、再現である。ここは思い切って「やっぱレースやります」と手のひらを返してみたらどうだろう。イメージアップにはそれが一番だと、真剣に思う。（中山ナオト）