STORY

第46話「映司グリードとWバースとアンクの欲望」

 カザリに続きメズールが消失。悲しみに震えるガメルは1枚残ったメズールのコアメダルでメズールの再生を誓うが、それを阻止しようとする真木(神尾佑)と対立。怒りも露にガメルは真木へ突進、真木もグリードとなり立ち向かうが、ガメルは真木を弾き飛ばすとそのまま去っていく。人間の姿に戻った真木は「君の欲望に良き終わりが訪れんことを」と見送るしかなく…。

 一方、ガメルの悲しみのパワーに弾き飛ばされ海へと転落した映司(渡部秀)は、海岸をさまよいながら次第にグリード化していく自らの体と戦っていた。グリード化を防ぐには欲望を持つこと、自分の欲望とはいったい…。映司はアンク(三浦涼介)とともにヤミーと戦っていた自分を思い出し、落ち着きを取り戻すが、オーズドライバーが手元にないことに気付く。

 そのころアンクは一人「クスクシエ」に戻っていた。誰もいない店内で冷凍庫を開け,アイスを口にするアンク。久々のアイスの味を噛みしめながら、映司や比奈(高田里穂)、そして知世子(甲斐まり恵)らと過ごしてきた日々を思い出す。鏡に映る自分の姿を見ながら、それでも自分がグリードであることを確認し…。
 そこへ比奈がやってきた。アイスを食べてうまかった、というアンクは、比奈にこの体=比奈の兄・信吾(三浦涼介=二役)の体をよこせと迫る。静かな口調の中にも強い意思を感じ取った比奈は驚きとともに圧倒されるが、「あげられない」と拒否。無反応のアンクだったが、何も知らず映司と一緒に戻ってきて、と再会を喜ぶ知世子に「どっちかは戻ってくるかもな」という言葉を残し去っていく。どっちか…!?つまりは映司かアンク、どちらかが死ぬ、ということか?比奈はその言葉の恐ろしさに顔を覆う。

 ガメルが街で人々に襲いかかり大量のセルメダルを作り出す。そのセルメダルにメズールのコアメダルを乗せて再生を図るが、なんの変化もない。苛立つガメルはさらに人々を襲い続ける。

 そんな現場にメンテナンスが終わったバースドライバーを受け取った後藤(君嶋麻耶)が急行。バースに変身しガメルの前に立ちはだかる。しかし、次々と繰り出すバースの攻撃をガメルはいとも簡単に跳ね返し…。

 ガメルを阻止しなければ…。オーズドライバーを発見した映司だったが、いち早くそれを手にしたのはアンクだった。激しく対立する映司とアンク。コアメダルを潰し、誰一人完全復活などさせない。信吾の体をメダルの器にも…、と強い意思でアンクに立ち向かう映司に、アンクは自分が欲しいもののために映司を潰すと受けて立つ。
 そんなアンクが欲しいもの、それは世界を確かに味わえる「命」だった。そんなアンクの気持ちが、自らがグリード化し始めたことで理解できるようになった映司。だからといってアンクのやり方は間違っている。激しく戦う2人だったが、アンクは映司をたたき付けると「お前、何か欲しいと思ったことはあるのか!」と迫る。

 そんな映司がかつて欲しかったもの、それは人の命を助けることが出来る「力」だった。その「力」はアンクとともにオーズとなって戦うことで、実は手にしていたことを映司はすでに気付いていた。
 欲しいものはアンクがくれた。
「アンク、ありがとう」。
 思わぬ映司の言葉に、アンクはただ映司を見つめるだけで…。

 ガメルの強大なパワーに追い詰められたバースの前に、なんと伊達(岩永洋昭)が現れた。伊達は里中(有末麻祐子)から受け取ったドライバーでバースプロトタイプに変身。バースと力を合わせ、ついにガメルを撃破する。真木のグリードとの衝突で傷ついていたコアメダルを破壊されたガメルは人間体(松本博之)に戻ると、メズールのコアメダルにキャンディを差し出し大量のセルメダルとなってしまう。

 映司とアンクの戦いを見守っていた真木が突然、紫のメダルを映司に投入した。途端に苦しみ始めた映司は暴走。紫色の目をしたオーズ・タトバフォームに変身するとアンクに襲いかかってくる。必死で反撃するアンクだが、さらに真木はメダルを投入。オーズは変身を解除、ついに映司は全身をグリードへと変えてしまう。驚くアンクに攻撃を仕掛ける映司グリード。アンクもついにアンク(グリード態)となり対峙するのだが…。

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脚本:小林靖子
監督:諸田敏
アクション監督:宮崎剛
(ジャパンアクションエンタープライズ)