沖縄県宜野湾市の沖縄国際大にヘリが墜落した事故から7年となる13日、同大で米軍機の飛行中止を求める集会があり、学生ら約200人が参加した。富川盛武学長は「多くの人々の抗議、要求をよそに(米軍機は)いまだ本学上空を飛行している」と指摘。「飛行場返還を取り巻く情勢は、膠着(こうちゃく)が続く可能性が高い」と語り、基地「固定化」への懸念を表明した。
事故についてのガイドをするサークルの代表で、同大4年の渕野秀賢さんは「私たち自身も墜落事故を経験した世代ではない。だからこそ、関心を持って、理解することが重要と思う。沖縄に住む人たちが皆、毎日笑って過ごせる日まで、人が平和に暮らすことがどういうことなのか、考えながら活動したい」と話した。
集会は大学主催で、事故現場にあるモニュメントの前で開かれた。ヘリの激突で黒くすすけた旧本館の写真が垂れ幕で掲げられた。