中国東部の高速道路で定員を超える乗客を乗せて運行していた大型バスがトレーラーに追突し、36人がけがをする事故があり、中国では交通機関の事故が相次ぐなか、安全対策の徹底が急務となっています。
中国国営の新華社通信などによりますと、浙江省南部の高速道路で現地時間の12日午後、大型バスがトレーラーに追突しました。この事故でバスは運転席がトレーラーの荷台の下に突っ込んで大きく壊れ、妊婦を含む乗客と運転手の合わせて36人がけがをして病院で手当てを受けていて、このうち5人は重傷だということです。事故を起こしたバスは浙江省台州からおよそ1800キロ離れた重慶に向かう長距離バスで、事故の詳しい原因は調査中ですが、定員の46人を超す49人を乗せていたということです。中国の高速バスを巡っては、先月22日にも内陸部の河南省で高速道路を走行中の大型バスが炎上し、41人が死亡するなど、大勢の死傷者を出す事故が相次いでいます。その翌日の先月23日には今回のバス事故と同じ浙江省で高速鉄道の事故が起き、国民の間に批判が高まっていることから、中国政府にとって交通機関の安全対策の徹底が急務となっています。