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[経済・IT]ニュース トピック:ゲーム
ゲーム業界、王者交代 グリー、モバゲー 任天堂超え
2011.8.13 10:48
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加えて、ソーシャルゲームは1作品当たりの制作期間が長くても半年程度と短く、開発費用もあまり掛からない。ソフト大手幹部は「ハリウッド映画並みの巨額な費用が掛かるゲーム機向けと比べ、ソーシャルは利益率が高く、安定収益が見込める」との懐事情を明かす。
値下げで逆襲誓う
一方、ソーシャルゲームの拡大で“劣勢”が指摘されるのが任天堂などのゲーム機大手だ。任天堂の11年4~6月期連結決算は、営業損益は四半期決算を導入した03年以降で初の赤字転落。落ち込みの主因は2月に発売した携帯型機「ニンテンドー3DS」の販売不振で、「ソーシャルゲームの利用拡大が影を落としている」(アナリスト)との指摘が出る。
ただ、当の任天堂の岩田聡社長は「ソーシャルゲームの業績への影響の因果関係は確認できない」と否定。その一方で、今月11日の3DSの1万円の大幅値下げについて「値下げで必ず状況を変え、ソーシャルゲーム脅威論と『因果関係がなかった』と認めてもらう」と逆襲を誓うなど“ライバル意識”をうかがわせる。ソーシャルゲーム会社がすんなり新たな王者の称号を獲得するのか、それともゲーム機メーカーが土俵際の踏ん張りで形勢逆転するのか。攻防はさらに激しさを増しそうだ。(三塚聖平)
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