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[経済・IT]ニュース トピック:ゲーム
ゲーム業界、王者交代 グリー、モバゲー 任天堂超え
2011.8.13 10:48
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猛烈な勢いで利用者を増やすソーシャルゲームに対し、距離を近づけるのがソフト会社だ。
「ソーシャルゲームの可能性に挑戦してみたい」
7月下旬、ゲームクリエイターの稲船敬二氏が、今秋からグリーに作品を供給すると表明した。ソフト大手のカプコンで「ロックマン」などの人気作品を制作した稲船氏は昨年に同社を退社したが、独立後の初作品にソーシャルゲームを選んだことは業界内外に衝撃を与えた。
同じく今秋には、新興ゲームソフトメーカーのレベルファイブ(福岡市)が、人気シリーズ「レイトン教授」の最新作をDeNAに投入する。家庭用ゲーム機に出せば大ヒットが間違いない看板タイトルをDeNAに預けるレベルファイブの日野晃博社長は「ソーシャルゲームが大きな存在になっているのは周知の事実」と迷いを見せなかった。
ソフト大手でも、カプコンが中堅ソフト会社のハドソンを4月に完全子会社化し、同社の開発部門の約600人の大半をそのままソーシャルゲーム開発に充てた。コナミの田中富美明・最高執行責任者は「ソーシャルゲームは成長が期待でき、重点分野として経営資源を投入する」との姿勢を打ち出す。
ソフト各社が、ソーシャルゲームに前のめりになっているのは、成長の「可能性」が「実績」として表れていることもある。コナミの11年4~6月期連結決算では、家庭用ゲーム機向けソフト販売は、有力作品の不在で売上高が前年同期比でほぼ半減の77億円だったが、ソーシャルゲームの売上高は3倍超の78億円と上回り、ゲーム業界関係者を驚かせた。
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