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EU 水産物放射性物質検査を強化

8月12日 23時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

EU=ヨーロッパ連合は、福島第一原子力発電所の事故を受けて実施している日本から輸入される水産物への放射性物質の検査について、対象地域を日本の近海から太平洋の広い範囲に広げ、日本以外の国からの輸入にも検査を実施するよう勧告していたことが明らかになりました。

EUは、福島第一原発の事故を受けて日本から輸入される食品について、放射性セシウムやヨウ素など放射性物質の検査を行っています。このうち水産物については、これまで日本近海で捕獲されたものを検査の対象にしていましたが、EUが加盟国の検査当局に送った勧告では、対象地域を南シナ海からアメリカの西海岸にわたる太平洋の広い範囲に広げ、日本以外の国から輸入される水産物についても自主的に検査を行うよう求めています。これにより、これらの海域で操業する中国やロシアなどからの水産物についても加盟国による検査の対象となり、基準値を超える放射性物質が検出されれば賠償問題になるおそれも出てきています。EUによりますと、これまでのところ基準値を超えるような例は報告されていないということですが、日本政府としても可能性は極めて低いとしながらも、各国による検査の結果を注視していくとしています。