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犯罪組織:米で資産凍結対象に「YAKUZA」など4団体

 【ワシントン海保真人】オバマ米大統領は25日、国境を超えた犯罪組織の脅威が深刻になっているとして、日本の「ヤクザ」を含む世界の4団体を対象に米国内での資産凍結など経済制裁を科す大統領令を発動した。国務省によると、日本の暴力団がこの種の経済制裁対象に指定されたのは初めて。

 大統領は多国籍の犯罪組織が国際経済秩序を脅かし、米国の経済や国家安全保障に対する脅威になっていると指摘。新たな対抗戦略として、米国管轄下にある関連資産を凍結し、米国の団体・個人にも取引を禁じるなどの制裁を科した。

 ヤクザは「YAKUZA(別名・暴力団、極道)」と表記されている。財務省は発表で、ヤクザの構成員が08年に8万人を超え、麻薬取引や売春、人身売買のほか、フロント企業を使って違法な利益を上げていると説明。世界で活動し、米国では麻薬取引とマネーロンダリング(資金洗浄)にかかわっていると指摘した。個々の組織名は挙げていない。

 制裁対象にはほかに、イタリアのナポリを拠点とするマフィア組織「カモッラ」▽メキシコの麻薬密売・武装組織「ロス・セタス」▽旧ソ連圏を拠点とする犯罪組織「ブラザーズ・サークル」--が指定された。

毎日新聞 2011年7月26日 10時47分(最終更新 7月26日 11時00分)

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