放射線:当たると光るプラスチック 京大チームが初の実演

2011年8月13日 23時4分 更新:8月13日 23時10分

放射線が当たると青く光るプラスチック。後ろは開発した中村秀仁助教=北海道根室市で2011年8月12日、本間浩昭撮影
放射線が当たると青く光るプラスチック。後ろは開発した中村秀仁助教=北海道根室市で2011年8月12日、本間浩昭撮影

 放射線が当たると青く光るプラスチック製素材を、京都大の中村秀仁助教(放射線物理学)のチームが開発し、北海道根室市で12日、初のデモンストレーションが行われた。従来の素材よりも安価で加工しやすいという。

 開発の基になったのは市販のペットボトル。放射線が当たると青色発光する性質に中村助教が気付き、帝人化成(東京都)、放射線医学総合研究所(千葉市)との共同研究でペットボトル樹脂を改良して感度を高めた。「シンチレックス」と名付けられた。

 がん検診や携帯型線量計のセンサーなどに応用でき、中村助教は「魚介類に含まれているかどうかは、水揚げ時に(シンチレックス製の)大型の板を置くだけで瞬時に判別できる」と解説。根室市では原発事故の漁業への影響を懸念しているだけに、集まった約150人は高い関心を寄せていた。【本間浩昭】

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