【北京=安藤淳】ロンドンやバーミンガムなど英国各地に拡大した暴動を受け、英政府がインターネット規制を検討していることに対し、中国の国営新華社通信は十二日、「ネットの自由を吹聴してきた英政府の立場とは全く異なる」との評論を掲載し、英政府を痛烈に批判した。これまで中国は欧米からネット管理を糾弾されてきただけに、意趣返しをした格好だ。
新華社は「英国はネット管理への態度を豹変(ひょうへん)させた」との見出しで、「欧米の一部政治家は他国のネット管理を批判する一方で、自国のネット管理は必要というのはどういうことか」と皮肉った。
その上で「彼ら(欧米)はいつも色眼鏡をかけ、異なる民族の国家は区別なく被告として扱う」と主張、「ネット管理に(完全に)成功した例は世界的にもない。ただ一つ確かなのはネット管理は正当であり、必要ということだ」と結論づけた。
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