ベネッセの環境教育HP「エコスタ」の「ごみ問題」のフィールドワークを読んだことが、ごみについて考えるきっかけでした。こんな素晴らしい賞をいただけるとは思ってもいなかったのでうれしいです。

高く評価したのは、ゴミを見えるようにしておくというアイデアです。普段の生活では、ゴミを出したら清掃車が運んでくれます。しかし回収されたゴミは、世の中のどこかに必ずモノというかたちで存在している。まったく消えてなくなるわけではないのです。そのことを、捨てる段階でしっかり認識させる、つまり「捨てたと同時になくなる」という固定観念をくつがえすよう働きかけたところが素晴らしい。例えば、街にタバコをポイ捨てする人に、その分だけの吸い殻を見せれば「こんなに捨てたんだ」と気づくでしょう。見えないから減らす意識が生まれにくいとも言えます。欲を言えば、意識が変わったその先のアクションを見てみたかったです。