農林水産省は、福島県に対して東京電力福島第一原発の事故のあと屋外に置かれていた県内産のきのこの原木などを利用しないよう求める通知を出しました。
農林水産省によりますと、原発事故のあと屋外に置かれていた原木やおがくずを使ってきのこの栽培を行った場合、付着した放射性物質がきのこに移るおそれがあるということです。このため農林水産省は、福島県に対して、屋外に置かれていた県内産のきのこの原木やおがくず、それに調理に使うまきなどを利用しないよう生産者などに求める通知を出しました。福島県のきのこの原木の生産量は、全国のおよそ9%を占めており、生産量の半分以上が県外に流通しているということです。農林水産省は、福島県に流通の実態を調べるよう求めるとともに、再来月までに原木などを利用する際の具体的な基準をまとめることにしています。