被災の松、送り火取りやめ 放射性物質に不安の声京都市で16日に行われる「五山送り火」の一つ「大文字」の護摩木として、東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の松を使う計画が、放射性物質の汚染を不安視する声を受け、取りやめになったことが6日、関係者への取材で分かった。 大文字保存会は京都に松を運ばず、陸前高田市で迎え火として使う方向。代わりに、遺族が祈りの言葉などを書き込んだ松の護摩木を写真撮影して別の木に書き写し、大文字で燃やすよう調整している。 送り火は盆に迎えた先祖の霊を送り出す伝統行事で、大分市の美術家藤原了児さん(61)が「被災者が松に思いを託し、心の整理がつくのなら」と発案した。 【共同通信】
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