年表引き写し、育鵬社が採択戦
最中に発表、横浜市勝利に導く?
八月末まで全国で繰り広げられている中学校の歴史・公民教科書の採択戦。最大のヤマ場と見られていた横浜市は自虐派支持の左翼グループの激しい攻勢にもかかわらず、保守系の育鵬社が採択されたのは既報の通り。ところが、これは「育鵬社の裏切り行為」という爆弾発言が飛びだした。
発言したのは新しい歴史教科書をつくる会の藤岡信勝代表。12日、永田町の星陵会館で行われた日本政策フロンティア主催の「歴史公民教科書公開討論会」の締めの発言で、育鵬社を代表して出席した石井昌浩氏が「残念ながら保守のパイは少ない、そうした中で二社がそれを奪い合うということはあまり望ましくない」と発言したのを受けて、語ったもの。
藤岡信勝氏は、「いま石井先生は、少ないパイを奪い合うことは望ましくない、ということを言われましたが、それを育鵬社さんは完全に裏切っております」と前置きして、要旨、次のように横浜での採択戦の背景を語った。
一、横浜は前回、自由社の教科書が採択され、延長上でいけば今回も自由社が採択される筈で
した。しかし、私どもは年表の引き写し問題が発生してしまい、そのこと自体は、これは皆さん
にお詫びしなければならない。二年前に退社した編集者がそういうことをしていたとは私どもも
気がつかなかったのです。
一、しかし、この事実は誰も気付いていなかった、当事者の東京書籍さんですら知らなかったの
です。けれども、育鵬社さんのグループが気付いて、八木秀次さん(日本教育再生機構理事
長)は既に四月にはその事をご存知でした。
一、それを採択戦たけなわの時期に合わせて発表しました。それをすぐに左側の人たちが察知
し、横浜で記者会見をして、「年表盗用だ」と発表しました。それを朝日新聞が大々的に記
事として報道したのです。
一、そしてその朝日新聞の記事を使って、こんどは横浜で八木秀次さんが講演して、五分間にわ
たって自由社を糾弾する。こういう事をされたので、小さなパイを自由社から奪ったのは育鵬
社さんだということです。これは具体的歴史的事実ですので、皆さん是非、この事をご記憶く
ださい。
公開討論会が行われたステージのスナップ
この発言に、討論会に参加していた会場の客席からは、「ほお~」というどよめきにも似た声があがり、隣の育鵬社・石井昌浩氏も明確な反論をしなかった。
自由社の年表盗用の事実を、もっとも効果的なタイミングで発表して、自由社へのマスコミパッシングを誘導する。それを効果的に使って、漁夫の利を得たのは育鵬社という、なんとも後味の悪い経過が発表された事になる。今後、両者のわだかまりは一層高まりそうだ。
(ニュース調ここまで)
参加された皆さま、夏休みに入ったにもかかわらず、お疲れ様でした。いや~、この件は今回初めて知らされたので、本当にビックリしました。保守にとっては天敵とも言える反日左翼と朝日新聞を利用して、全国で最大の横浜で勝利を手にした育鵬社、という構図が明らかにされましたが、皆さま、どう感じられるでしょうか?
この公開討論会、主催者の懸命な努力にかかわらず、今回も名古屋同様に自虐派五社は欠席でした。ただ、二人の討論を聞いていて感じたのは、あくまで保守のスタンスにこだわって戦っている自由社と、多少のことには目をつむって現実重視で拡販を狙った育鵬社という対比が明確になったように感じます。
質疑の時間で、私が手を挙げ、「GHQ最高司令官だったマッカーサーが、後に、日本の戦いは自存自衛だった、という発言をしているが、二社はこのことを教科書に記述したのか?」と質問させてもらいました。自由社は「書いたが検定ではねられた」、育鵬社は「書くつもりはない」との回答でしたが、両者の歴史認識と記述のスタンスには基本部分で相当大きな差があると感じた次第です。参考までに、年表問題について朝日新聞のネット記事と、自由社が8月2日に発表した声明を収録しました。
子どもと教科書全国ネットの記者会見を伝える朝日新聞ネットニュース
空席も目立った会場、もっと多くの人に聞いて欲しかった討論会でした。
平成23年8月2日
新しい歴史教科書をつくる会
本日(8月2日)付け各紙は、自由社の歴史教科書の年表問題を一斉に報道しました。この件について、以下、「つくる会」の見解を表明します。
一般に、教科書の巻末などに付録として付けられる年表は、教科書会社の編集部が作成しますが、上記自由社教科書も、そのような分担のもとに作成されたものです。当時の作成担当者は2年前に退社しており、なぜこのようなことになったのか、その経過を確かめることはできません。執筆者としては他社の年表を引き写してつくられたとは夢にも思わず、従って他社の年表と比較・照合するなどの問題意識がそもそも生じませんでした。ちなみに、東京書籍側もこのことに全く気付いておりませんでした。
いずれにせよ、このようなことはあってはならないことであり、極めて遺憾であります。関係者の皆様、当会をご支援いただいている皆様に、深くお詫び申し上げます。
(2)生徒への影響
一番大事なことは、教科書を使用する生徒の皆さんに学習上の支障を与えないということです。幸い、その点に関しては、年表に内容上の間違いがあるわけではないので、現在使用中の教科書を引き続きお使いいただくことになります。
この点については文科省も、「事実関係が誤っているわけではなく、東京書籍との間で合意ができているのであれば、対応は自由社に任せたい」(朝日新聞、8月2日朝刊)と述べているとおりです。
とりわけ、採択用見本本につきましては、来年4月の使用開始までに、文科省に年表部分の訂正申請をして、新たに作り直しますので、問題は完全に払拭されます。
(3)教科書会社間の権利関係
残る問題は、教科書会社相互の権利関係です。自由社は、東京書籍の編集著作権を侵害したことになります。編集著作権とは、創造的創作行為として保護される著作権とは異なる概念で、書籍の装丁、目次、付録、さくいんなど、書籍としての仕上げにかかわる周辺的な権利です。しかし、それも保護の対象であることに違いはなく、今後は、自由社と東京書籍との民間会社同士の交渉に委ねられる領域の問題となります。
自由社の年表問題はセンセーショナルに報道される傾向にありますが、以上のような問題の性質をよくご理解いただき、進行中の採択においても、不当に不利な扱いとならないよう、公平な採択をお願い申し上げる次第です。(以上)
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バルセロナで見た土下座外交
【評価の高いコメント】政策研究大学院大学准教授って、こいつですね。道下徳成。朝鮮半島の安全保障、日本の安全保障、戦略論が専門だと。韓国慶南大学校極東問題研究所客員研究員(2000-01年)。怪しい・・・
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by 花うさぎ
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