日本の香りの始まり

香りの始まり
仏教の儀礼に香気で浄化作用を行う「焼香」が使用されたことから、日本に仏教が伝わるのと共に香料も中国から伝わったと考えられています。

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平安時代には貴族たちの間で日常的に香りが用いられるようになります。部屋に焚いたり、着物に香りを染み込ませたり、また「香合わせ」という遊びでも使われています。
「香合わせ」は香りを焚く遊びですが、中でも有名なのは「源氏香」です。これは5種類の香を5包ずつ作り、計25包の香の中から5包を選び出し、その香を焚いた香りで用いられた香料の種類を当てるとういうものです。その組み合わせは52種類あり、縦・横の線の図柄で表されます。この図柄は現在でも着物や帯の文様などに使われています。
香りを聞いて楽しむ遊びは現在も「香道」として続いています。

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聖武天皇のゆかりの品を収めた奈良東大寺の正倉院には、麝香・丁香・沈香・桂心などの香料や香炉が収められています。中でも「蘭奢待(らんじゃたい)」と呼ばれる高級香木の沈香は、長さ156cm、重さ11.6kgもあります。この蘭奢待は、足利義満や足利義政、織田信長などの権力者が当時の天皇から少しずつ分けられて、その切り取った跡も残っています。

日本での香水
日本に輸入されて初めて市販された香水はロジェ・ガレ社の「ヘリオトロープ」です。ヘリオトロープというのは香料作物として栽培されるバニラのような甘い香りがする花の名前ですが、天然の花からは香料を取っていないので合成香料を調合して作られています。ヘリオトロープは明治の文明開化の波に乗って流行しました。夏目漱石の「三四郎」の中にも登場しています。

日本で最初に作られた香水は資生堂から発売されました。大正7年に「梅の花」「藤の花」「匂ひ菫」など21種の香水、大正8年には「雪姫」「月見草」などが発表されています。この当時、香水は海外のイメージが強かったのですが、香りもネーミングも日本的なイメージで作られています。

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