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2011年8月9日8時12分

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震災「効果」? 販売不振でもビール各社増益

 ビール業界は8日にサントリーホールディングスが2011年6月中間連結決算を発表し、大手4社の業績が出そろった。東日本大震災の影響でビール販売が落ち込んだが、全社が営業利益を20%以上増やした。生産を主力商品に絞り込んだことや広告を見合わせたことが、逆にコストを削減する効果を生んだ。

 各社は震災後、テレビCMやスーパーなどでの販売促進活動を控え、経費が浮いた。震災でビール工場が被災して供給が不足するなか、生産を主力商品に絞り込んだことも、「製造ラインの切り替えがなくなり、物流でもコストが削減できた」(サントリー千地耕造・財経本部長)といい、増益を後押しした。

 ただ、ビール系飲料の課税出荷量は1〜6月で3.5%縮小し、現在の統計となった1992年以降、過去最低を更新。アサヒグループホールディングスとキリンホールディングスの上位2社はいずれも減収となった。残る2社は増収だが、サントリーは飲料・食品事業の伸びが大きく、サッポロホールディングスは3月に買収した飲料大手ポッカが寄与。「国内ビール市場以外で稼ぐ」傾向が顕著だ。(南日慶子)

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