研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

陸前高田被災松を京都の送り火で拒否、は「風評被害」

陸前高田でがれきとなった松(名勝「高田松原」の松)を、京都の「五山の送り火」(東大文字)で護摩木として燃やすことについて、結局実現しなかったという件、なんだか大きな反響を呼んでいるようです。
(報道をご覧になったことのない方は、この投稿の下部に朝日新聞の記事を転載していますので、ご参照下さい。)→8月10日削除の上、下記の通りリンク明記。
(参考記事)
京都で拒否された被災松、夜空焦がす 陸前高田で迎え火
(朝日新聞デジタル)2011年8月8日23時47分

京都市への電話は8/9現在で900件を超え、その多くは批判的な内容とのこと。京都市は今回の件にほとんど関係ないにも関わらず、です。

この件について、私はある種の「風評被害」の面もあると思っています。

(8月10日補足。この件に関しまして、私は市にも保存会にも、中止発表前に、問い合わせや苦情を申し述べた経緯はまったくございません。当初、開催の報道を見た際には放射性物質の付着を危惧しましたが、しかし、護摩木は松の表皮を履いで使用することや、量が少ないことから、その恐れは大変少ないという情報を頂き、問題ないと判断したたからです。その後はこの取り組みで被災地の方々の思いにより添えればいいなと思っておりました。しかし、中止発表後の、マスコミ報道の加熱ぶりにいささか疑問を感じまして、以下の文章を記した次第です。)




とりあえず、今回の護摩木の件につきまして、経緯を確認させて頂きたいと思います。
下記、私の友人が書いてくれたものですが、私もこの通りと認識しております。


◆国の名勝「高田松原」のマツが津波により数万本流される

◆福井のNPOが「復興薪」として加工販売を始める

◆自宅用の薪を探していた大分の美術家(雛人形職人)藤原了児氏が、「高田の薪にメッセージを書き込み京都の送り火で燃やす」プロジェクトを発案。
大文字保存会も了承。藤原氏が福井のNPOからマツを譲り受け、薪に加工し、陸前高田等の避難所等に置いてメッセージを募る。(ここで7/5朝日新聞が報道し、騒動が始まる。なお被災地の人が発案と8/9のNHKニュースウォッチ9では報じられたがこれは誤報。)

苦情や問い合わせが増えたため、藤原氏はブログに、マツの成分分析結果を掲載する。
http://www.fukkou.org/home/shi-yan-cheng-ji-cheng-ji-shu
放射能検査は行っていない。1〜2枚目、塩素は木質ペレットの基準を満たしている。3枚目、セシウムは検出されていないがストロンチウムは検出されている。放射性かどうか、自然由来か原発由来のものかどうかは不明。

◆その後、藤原氏は放射能検査結果も掲載する。
http://huji.hinamaturi.lolipop.jp/?eid=1437067
放射性ヨウ素、放射性セシウム不検出(検出限界10Bq/kg)

◆8月4日夜、大文字保存会が、不検出にもかかわらず世情を考慮して計画中止。松原公太郎理事長は頭を丸めて陸前高田に向かった。

◆報道された8/6から8/8までに京都市へ「被災地の思いが無駄にする」「京都に裏切られた」などと中止を批判する電話・メールが約310件寄せられる。(8/8 京都新聞

◆8月8日、京都市は陸前高田市等に連絡し、薪の一部でもいいから京都市役所前で燃やさせてほしいと依頼するが、現地側から「気持ちはありがたいがこちらで迎え火として燃やす」と断られ、8月8日夜に陸前高田の迎え火として燃やされる。

◆今後、大文字保存会では、メッセージをすべて京都の護摩木に書き写し、8月16日の送り火で燃やす予定




まず、京都とは関係ない人が発案しているところが始まりです。
そして、まったく京都の人間が知らないところで話が進められたので、「大丈夫?」と聞きたくなるのはおかしなことではありません。

こうした市民の問い合わせを受けて、主催者側では検査を行ったほうがよいと判断されたようです。
その結果、最初の成分分析で「ストロンチウム」が検出されました。
これは成分分析なので、どれだけの量が検出されたのかは分かりません。
もちろん、ストロンチウム「だけ」原発事故の影響で出るとは考えにくいものであります。(ストロンチウムは自然界にも存在しています)
実際、その後の放射性物質の検査では、ヨウ素とセシウムは不検出でした。

ただ、そのストロンチウムが成分から検出された時点で保存会などに問い合わせた市民は、「根拠のない不安・差別」で苦情を言ったのではないことは確かです。このように実際に検出された不安から、問い合わせが増えたのです。
もちろん、そんなことは知らずに問い合わせた市民も多かったとは思いますが、それにしても、8/8朝日新聞朝刊(本投稿の下部にアドレス記載)が「放射能汚染を不安視する根拠のない声に押されて」などと報じているのは、ちょっと問題があるのではないでしょうか。恣意的だったかどうかは分かりませんが、世論を誘導する結果となっています。
(そもそも、保存会に寄せられてた問い合わせって、どれぐらいだったのでしょうか)

さらに同じ8/8朝日新聞朝刊記事内においては、専門家の先生が「陸前高田市は福島第一原発から200キロ近く離れており、そもそも放射性物質が松に含まれる可能性は低い。冷静な対応を」とおっしゃっておられます。しかし、専門知識を持たない一般市民でも、300キロ離れた足柄茶の茶葉や、岩手県内の稲わらからセシウムが検出されている現状を見て、「距離の問題じゃないだろ〜」と理解しています。

しかもその専門家のご意見は「後出しじゃんけん」的に、放射性物質の検査結果が出てからおっしゃっておられるので、ある種「反則」でもあります。

また別の観点からの話になりますが、ご存じの通り、京都は京都外に多くの「京都ファン」がいますから、必ずしも京都市民だけが問い合わせたとは思えません。
同じ朝日新聞朝刊記事内、および8/9のNHKニュースウォッチ9では、大文字保存会に「京都のイメージが悪くなる」という苦情が寄せられたと理事長が答えておられますが、京都に住んでいる人間は普通そのような言い方はしません。

ちなみに私の周りの京都人はせいぜい、「何でお盆の『送り火』でよそさんの魂まで送るの〜?」というくらいでした。
(「大文字焼き」と言うと、京都の人は怒りますからご注意を(笑)。みなさんの家でもご先祖の霊を送るために、お盆にするアレです。普通は他の家の分まで燃やしたりはしないはず。五山の送り火も、イベント化していて、また、五山それぞれ発祥の意味はいろいろとありますが、要はお盆のその行事ですから。)

いずれにしても、京都外の人も同じように保存会に問い合わせた可能性はあるわけで、純粋に京都の住民がどれだけ今回の件で問い合わせていたのかは不明です。




以上のような状況にもかかわらず、報道各社は、「京都人の狭量と無知と差別意識が今回の事態を招いた。被災地を悲しませている。」という一方的な報道をくりかえしています。
明らかに、そうした報道が問題をエスカレートさせ、京都への悪感情を増幅させています。

ですから、最初に申し上げたように、私は今回の件はひとつの「風評被害」だと思っています。
実際に、京都新聞社には福島県内の男性から「仕事で京都の物産を勧めていたが、もうやめます」との電話もあったそうです。(8/8京都新聞記事参考

被災地と京都の絆を断ち切ったのは京都人ではなく、マスコミなのではないでしょうか。

京都市役所では、忙しい中、現在まで900件もの電話を受け付けざるを得なくなっています。
一番かわいそうなのは、大文字保存会の人たちです。今回の件で、方々から責められていないか、心配です。
護摩木の受け入れ中止については、全員一致でなかったからそう決定したそうです。
保存会の人達も、京都に住む一人の人間です。
否定的な意見が寄せられた以上、やめておこうとなるのは当然のことではありませんか。
もしも強行して今後、平穏に暮らしていけなくなったら…と考えるのは、だれしも当然のことかとおもいます。

京都の人は大変な「汚名」をかぶせられてしまいました。被災地の方々の思いを踏みにじった結果となったのは否めませんが、その申し開きができないままこの騒動が終わりになってしまうのは、京都に住む者にとっても釈然としないものがあります。

勝手な主張で、ますます被災地の人を傷つけているかも知れません。申し訳ありません。
ただ、被災地支援でがんばっている京都の人も多く知っているので、誤解は誤解で解いておきたい、と思った次第です。

ぜひ、報道各社には京都人への悪感情をあおりかねない報道を控えて頂き、より公正な報道をするように心がけていただけないでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。




また余談ですが、私は今回の件で、京都市が震災がれきの受け入れについて前向きになるのではないかと危惧しております。
ご存じの通り、環境省は先に、10万ベクレルという、六ヶ所村で浅地中埋設レベルだった高濃度放射性焼却灰の、一般廃棄物処理場での埋立を認めてしまいました。また、より濃度が高い放射性物質が含まれるとされる飛灰を防ぐバグフィルターも、放射能物質対応でなくてもよいなどという判断です。(詳しくはこちらをご覧ください

私が京都市に問い合わせたところ、放射性物質を焼却する対応などできていないばかりか、現在の放射能数値すら測ってもおりません。何も想定していません。
この様な状態で無差別にがれきが持ち込まれると大変なことになると予想されます。
(その前に、放射性物質を含んだがれき自体をなぜ全国に拡散させるのか、大きな疑問を頂いておりますが。)

取り越し苦労かも知れません。またむしろ逆に、これをきっかけに、放射性物質を含んだがれき処理の問題に多くの人が目を向けるようになって下さるようになればうれしいです。
これは、被災地を差別しようとしているわけではなく、放射性廃棄物処理の方法として、国があまりにもずさんなやり方を推し進めようとしていることに対する、各地の市民の抵抗ですから。(なお京都での運動についてはこちらをご覧下さい




※追記(8月10日)

今朝の京都新聞記事より。

保存会は市長が、中止を報告した際には何も言わなかったのに、騒ぎが大きくなってから「残念」と言い出したことに不快感を示しています。なお京都市に事前に寄せられた問い合わせは40件程度だったようです。http://j.mp/qu4Joc

追記2
以下に掲載していた朝日新聞の記事全文が、著作権法に抵触するとのご指摘をいただきましたので、削除させて頂きました。
ご指導ありがとうございました。

追記3(8月12日)
陸前高田のがれきでつくった薪を五山全てで引き受けて燃やすという話が昨日出て、おいおいと思っていたら、その後、セシウムが検出されたとかで、燃やすのが中止になったとか。

陸前高田より届いた松からセシウムを検出 京都市「五山送り火」での使用を断念
(産経ニュース 2011.8.12 15:46)


京都の「五山送り火」(16日)の一つ「大文字」で岩手県陸前高田市の被災松を使う計画を中止後、大文字保存会が一転して受け入れを決めた問題で、京都市は12日、現地から届いた松から放射性セシウムが検出されたため、送り火での使用を断念すると発表した。



被災地も市民も振り回す京都市長と、それを取り巻く政治家の皆さん方。
判断が難しいことが多いのは分かりますが、マスコミなどの情報に流されず、最初からもっと市民の声に耳を傾けて政策的判断をしてほしいものです。

これも参考まで。

「がれきから放射性物質 岩手・陸前高田市」(産経ニュース2011.8.10 13:30)
 岩手県は10日、東日本大震災で生じた陸前高田市のがれきから、1キログラム当たり1480ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県は埋め立てが可能とされる国の暫定基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)を下回っており、通常通り焼却処理するとしている。






[ 2011/08/10 00:21 ] 東日本大震災支援 | TB(0) | CM(42)
京都市役所に電話しました
こんばんは。パパママでお世話になっております。
夕方に役所に電話しました。若い女性が対応してくださいました。
全部調べてくれたこと、中止にしたこと、本当に感謝する、と保存会の方に伝えてほしい、と言っておきました。
報道に関しては、どうも事実を言っただけが、各社によって色がついてしまったり
話があらぬ方向に行ってしまって・・・と困っているようでした。
今後は公平な報道がされるように、前もってチェックする等の防御が必要になってくると思う、と言うと、
そうかもしれない、その通りだと思う、と仰ってました。

数件掲示板を見回ったのですが、どうも送り火を「お祭り」と捉えている人がいるみたいです。
イベントや花火大会のように「お祭り」と捉えられていますよ、と言うと、絶句なさってました。
この京都圏の人間とその他地域の人たちとの「送り火」に対しての温度差も、
今回の誤解につながったと思うので、企画には参加してないくせに、
これを観光資源とつけこんで、あまりにイベント化させすぎた観光課は
これを機に反省して、送り火とは何かという根本をもっとアピールした方がいいのでは、と言いました。
今回のことはガレキの受け入れにも大きく影響を及ぼすと思うので、
中止にしてくれて本当によかった、とも伝えておきました。
観光課としては、ガレキ受け入れについてはどうお考えなのか、と聞きましたら
課としてまだ会議などは開いていないけど、何かあっては困る、という認識だけは皆持っている
ということでした。
観光スポットにも今後、線量計の設置が必要かもしれませんね、と言うと
はっとしたように「ほんとです、そうです、そうなってしまうかもしれないんですよね・・・」と。
原発事故以後、安心安全な日本は消え去ったという認識を新たにし
観光課にはやってくる観光客の安全、市民の安全をしっかり守ってほしいと言っておきました。
京都が汚染されたら世界遺産登録取り消しになってしまったりして、と冗談で言ったら
それは本当に困ると仰っていたので、まずはあなたが事態は深刻なんだということを理解し、
課のみなさんにどれだけ汚染が京都の観光産業にとって危険かということを
共通認識としてもっていてもらいたい、とお願いしておきました。
うまくまとめられずすみません、こんな感じです。
[ 2011/08/09 23:57 ] [ 編集 ]
[ 2011/08/10 00:36 ] [ 編集 ]
よそさんの落とすお銭に依存する京都という閉鎖社会
京女である私の連れは、東京人の私以上に怒っています。保存会の狭い了見が本当に恥ずかしいと。タイトル通り、世界中のよそさんからのお銭で存立していながらの閉鎖感覚に嫌悪します。あらためて大文字(五山の送り火?宗教的祭礼から観光客向け行事に堕して久しいし、そもそも主体が大文字保存会ですからこの俗称が相応しいでしょう)から京都の鵺性が垣間見れました。16日は在京していますが、送り火は前日に奈良で済ますことにします。
[ 2011/08/10 01:07 ] [ 編集 ]
泣きそうです
こうも京都が叩かれるのは悲しいです。でもここには自分の言いたいことが分かりやすく書いてあり、なんだか少し救われた気分です。
[ 2011/08/10 01:12 ] [ 編集 ]
発想がユニーク!
「よそ様」が企画し、「何でお盆の『送り火』でよそさんの魂まで送るの〜?」という発想、ユニークです。日本中からいろいろな人が集まっている東京人からは絶対に出ない発想。

もしかしたらこれが今回の問題の発端かな?
[ 2011/08/10 03:38 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
> 2011年6月18日
> http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110618_1

うーむ、やっぱり「大文字」という理解なんですね。よその人は。
[ 2011/08/10 06:49 ] [ 編集 ]
迎え火を、よりにもよって岩手でやったんですね。
御霊に送り火には岩手からわざわざ京都まで行ってもらうんですね。
これは冒涜ですよ。末代まで祟られます。
岩手は京都から見て艮の方角。そして送り火は京都。
ご先祖様ではなく魑魅魍魎を呼び出してどうするの?
また護摩木は、当然亡くなられた方の宗派別にしていますよね?
大文字山で日蓮宗門徒の木を燃やし、妙法で浄土宗門徒の木を燃やしたら、最悪ですよ。
送り火について、調べてますか?
[ 2011/08/10 07:16 ] [ 編集 ]
京都に住んでたことあるけど、差別意識は凄い。
事の発端ってそういうのが、イメージとしてすでに全国に知れ渡ってるから「やっぱり京都は・・」ってやられるんじゃないかな?
[ 2011/08/10 07:20 ] [ 編集 ]
がっかり京都人
 京都の人ってほんと心狭いというか、陰湿ですね。
 日頃から京都の寺などどこへ行っても拝観者から金取ったり、その金で豪遊したりしてあざといとは感じていたが、まさかここまで酷いとは思いませんでした。
 こんな風では、今後もし京都の方が震災に遭ったとしても絶対支援したくないですね。
[ 2011/08/10 08:17 ] [ 編集 ]
「京都は差別意識が凄い」「京都の鵺性」とかいうけど、具体例を何も示さない時点で、印象操作に加担しているようなものだね。
それこそ「大阪民国」とか書く2ちゃんねらーと同じで、バッシングしている人たちのほうがよっぽど差別意識が強いと思うが、どうか?
[ 2011/08/10 08:38 ] [ 編集 ]
ご先祖さまの霊を送る神事を「大文字」として称して観光客呼んでイベント化してる段階でアウトでしょ。だったらハナから鎮かにやりなよ、ということじゃないですかね。京都人の言い訳にしか聞こえないと感じる人は多いはず。
[ 2011/08/10 08:58 ] [ 編集 ]
なんで、京都人全体が批判を受けてるか理解不能。

先にコメントされてた方に意見させてもらいます
 『今後もし京都の方が震災に遭ったとしても絶対支援したくないですね。』
このコメントは理解に苦しむ
今回の件でそんな所関係ないでしょ?

さらに、京都人だって被災地に支援はしていると思い出したます。
あと、自分にとって嫌なことをされたからこれから支援しない?
それこそ差別に発展しそうで恐ろしく思います。
[ 2011/08/10 09:55 ] [ 編集 ]
少し違います
http://www.fukkou.org/home/shi-yan-cheng-ji-cheng-ji-shu

のリンク読みましたが、これは津波に倒された松の再利用に際して、塩分が含まれると利用範囲が狭まるので検査した結果で、今回の騒動とはまったく関係ないです。このブログを読んで勘違いする人が多いんじゃないでしょうか。やはり情報は正確にお願いします。

放射性検査は6月15日に結果が出ています。
[ 2011/08/10 10:06 ] [ 編集 ]
ストロンチューム
さらに「検査結果」のURL先を見てみました。おっしゃるとおりSr、すなわちストロンチウムとあります。が、しかし、「ストロンチウム」の「同位体」とは書いてありません。

 ストロンチウム = 非放射性物質
 ストロンチウムの同位体 = 放射性物質

朝日新聞云々の噂が書かれていますが、それと同様、噂を「考えず」に信じてはいけない典型例です。
[ 2011/08/10 10:34 ] [ 編集 ]
流れが大変よくまとめられていると思いました。

ただ、いくつか仰られている事に首肯できない部分が有ります。

>プロジェクトを発案。大文字保存会も了承。

了承なく、勝手にプロジェクトが動いていたなら兎も角、一度了承した以上、きちんと保存会側は実施に向けて対応する責任があります。
「風評被害」というのは、ちょっと認識が違うように思います。

>現地側から「気持ちはありがたいがこちらで迎え火として燃やす」と断られ

この言葉が現地のどんな気持ちから出てきたか想像力が足りていないように思います。
勝手に「風評被害」で中止にされどれだけ悔しい思いをされたことか。

あまりにもお出しになった結論は一面的過ぎるご意見のように思いました。



[ 2011/08/10 10:39 ] [ 編集 ]
やっぱり薪燃やします
今日、やっぱり16日に薪を燃やすことが決定したらしいです。


大震災の津波に遭った岩手県陸前高田市の松で作った薪(まき)を「京都五山送り火」の大文字で燃やす計画が中止された問題で、送り火の各保存会でつくる京都五山送り火連合会は9日、陸前高田市から別の薪500本を持ち込み、16日の送り火で燃やすことを決めた。


 中止に批判が相次ぎ、京都市の要請で連合会が協議。まずは大文字以外の四山の保存会が受け入れを了承、大文字保存会には今後打診する。

 新たな薪は陸前高田市のボランティアらの協力で調達、10日にも京都市に運ばれる。放射性物質が含まれないことを確認後、市民や観光客、京都を訪れた被災者らに、鎮魂や復興への思いを込めた言葉を書いてもらうことを検討している。
(2011年8月10日03時01分 読売新聞)
[ 2011/08/10 11:49 ] [ 編集 ]
送り火の本義とかは置いておいて、放射性物質についての専門知識を持たない一般市民(今回中止するよう抗議をした人も、中止を決定した人も)がゆえに、「根拠のない不安」を抱き、結果「無自覚な差別」をした点はあると思います。

>ストロンチウムが成分から検出された時点で保存会などに問い合わせた市民は、「根拠のない不安・差別」で苦情を言ったのではないことは確か

成分分析のストロンチウムについては、下記のブログに詳しいです。「ストロンチウム=原発・危険」とは限りません。
http://d.hatena.ne.jp/akatibarati/20110808

>専門知識を持たない一般市民でも、300キロ離れた足柄茶の茶葉や、岩手県内の稲わらからセシウムが検出されている現状を見て、「距離の問題じゃないだろ〜」と理解

専門知識を持たなくても、津波の時点で瀕死だった材木と、生きて吸収し続ける茶葉は違うだろう。とか、薪に加工する時に表皮を剥ぐだろうから、そのまま使用する稲藁とは違うだろうとか、推測する人もいると思いますよ?

知識・情報の無さや偏りから「根拠のない不安」を抱いてしまうのは、仕方ないと思います。でも、今回は『不検出』という結果が出ていました。ですから、受け入れると決定した大文字保存会の方が、早い段階でしっかり説明していれば、結果は違っていたと思います。

「京都」とか「京都人」と、一緒くたにして悪感情を持つのはいけないし、抱かせるような報道も慎むべきです。なので、この点においては同意できますし、この文章をお書きになった動機も理解できます。

でも、その申し開きとして、中途半端な放射性物質についての知識を持ち出したり。「京都に住む者」はこう考えるとか、「京都外の人」も問い合わせただろうとか、ウチソトに拘ってみたりするのは、それこそ「京都以外に住む者」にとっては逆効果にしか感じません。
[ 2011/08/10 13:30 ] [ 編集 ]
苦し紛れの誤魔化し
陸前高田は津波による被害だったと思ってたのですが、原発事故で放射能まみれになったのですね。
すると、陸前高田で沢山のボランティアや自衛隊の方々が懸命に復興作業にあたってますが、この方々も放射能に汚染されている訳ですね、と言う事は、この方々が全国の地元に帰るのを阻止しなければ大変な事態になるのではないでしょうか?

と京都人は思ってるのかな?
[ 2011/08/10 13:50 ] [ 編集 ]
>ちなみに私の周りの京都人はせいぜい、「何でお盆の『送り火』でよそさんの魂まで送るの〜?」というくらいでした。


すごい閉鎖的な発想。ありえない。考えられない。
じゃ、何で亡くなった方々の送り火をあんなに大々的に観光客集めてやるの?みんな個人で家でやればいいじゃん。

京都で京都の人達が全国各地(よそさん)の観光客集めてやるのはよくて、
よそさんの魂を送るのはイヤだって・・・。

理解不能
[ 2011/08/10 13:53 ] [ 編集 ]
地元の盆行事なのか他者を受け入れる行事なのかはっきりしないね
>ちなみに私の周りの京都人はせいぜい、「何でお盆の『送り火』でよそさんの魂まで送るの〜?」というくらいでした。

私も反対意見があとから出るなら、最初から受け入れるなと保存会に言いたいし、テレビ取材では最初「送り火には市は権限はないんですよ」とのんびり語っていた和服姿の京都市長が問題が大きくなるにつれ「私もゆゆしきことと伝えている」→「受け入れるよう申しいれている」に発言がぶれはじめ、政治家ってこういうもんかと思いました。

同じ京都でも、京都市内いわゆる洛中と洛外では違うようで、祇園祭が行われるのは洛中の範囲だそうですね、だから五山送り火も洛中の御霊を送るってことですよね。伏見で働いたことのある夫から聞きましたが市の中心部住民と周辺の市民とでは差があるそうで。

2年前の8月15日に、金閣寺を訪れたら境内に「左大文字保存会」のテントがあって、送り火用の護摩木や薪、手ぬぐいを売っていました。
金閣寺の鐘をつくときに、世界と日本の平和を祈ったので護摩木はやめて、手ぬぐいを買いました。
だから、五山送り火には誰でも参加できるんだと思いましたが違うようですね。お盆の送り火なのですから地元の行事部外者は参加できないのは当然と言えば当然です。だったらなぜ護摩木を観光客に売るのでしょう? 
[ 2011/08/10 14:32 ] [ 編集 ]
誠実ですか?
>ちなみに私の周りの京都人はせいぜい、「何でお盆の
>『送り火』でよそさんの魂まで送るの〜?」というくらい
>でした。

普通の精神の持ち主なら、これを読んだら京都市民の人格を疑うでしょう。人はそれぞれ考えがあるので考えていることまでとやかく言いたくはありませんが、桜井先生が何の躊躇もなくこれを公開されているブログに書いたということが信じられません。京都市民全体を非難しているのではないです。こういうことを平気で言った(書ける)人の人格を疑っているだけです。人の気持ちを平気で踏みにじることが出来るような人間です。

さらにこのページのURLを引用しながら、桜井先生は他のブログのコメント欄で検出されたストロンチウムが「同位元素」だったということを示唆するようなコメントを残されています。こちらのブログでは同位元素かどうかわからない、といっているにもかかわらずです。あまりにも卑怯です。

このような微妙な問題の場合、情報を発信する側も誠実でなくてはいけないと思っています。自分の主張を通すために誠実のかけらもない方法で情報を垂れ流す人は学者である以前に、人間として失格であるとすら思えます。

薪を焼くことが危険か安全かの問題を通り越して、人として正しいかどうかですよ、問題は。桜井さん、あなたは京都の評判を落としてはいませんか?
[ 2011/08/10 16:04 ] [ 編集 ]
よそさん
今回の騒動も、このコメント欄でも
「よそさん」が騒いでるだけです。
「よそさん」という言葉に含まれる多面性も知らずに。

他の地域の人が、京都に勝手なイメージ持って、期待をして、
それらに反したから騒いでるだけですよね。
メディアも、京都VS被災地の構図を作って、おもしろおかしく煽り、
騒いでいるだけでしょう。

それに、何故「京都で燃やす」ことに拘るのか理解不能。
「じゃ、うちの自治体の送り火で燃やしましょうか?」っていうところ、
どこかありました?検査の結果はもう出てるし、安全性は確認済みですよ。
本当に鎮魂の気持ちがあれば、場所は京都じゃなくてもいいはず。
結局「京都五山の送り火」っていう、ある種「大イベント」で燃やしてあげたい、
っていう、外野の勝手な希望が透けて見えるようです。

京都を批判している人、じゃ、あなたのところで燃やしてあげればよかったのでは?
例えば、チェルノブイリの薪だったとして、検査の詳細が知らされてなかったなら、
「うちの自治体で燃やすのウェルカム」って言えましたか?
問い合わせの電話の一本でも入れません?

京都に対する「風評被害」、適切な表現だと思いますよ。
すでに苦情電話いれて京都市の業務を妨害したり、京都を誹謗中傷するっていう
実害が出てますけどね。
騒いでいる人には、責任の所在はどこにあるのか、よく考えてもらいたいです。

京都市民としては残念な騒動、の一言に尽きます。
[ 2011/08/10 16:36 ] [ 編集 ]
やっぱり薪燃やします?
京都を擁護する意見を見てて全然賛同できないのはよそ者だから?
それとも西の地域では当たり前の感覚なのか?
今回の件については発案者がウンヌン、マスコミがウンヌンではない次元のような気がしますがね。
また
『今後もし京都の方が震災に遭ったとしても絶対支援したくないですね。』
についても似たような差別発言を東に向け続けてるのも西だからね。
京都、奈良に言われたくないなぁ。
[ 2011/08/10 17:30 ] [ 編集 ]
小経を読めば解決します。
仏を信じる心に、阿弥陀様は差別しません。
必ず助けに参ります。
地域など関係ありません、護摩木を炊き南無阿弥陀仏を念ずればいいのです。
大文字保存会は浄土宗の教義を守り、被災地の薪を炊きあげれば良かったのです。
其人臨命終時.阿彌陀佛.與諸聖衆.現在其前.是人終時.心不顛倒.即得往生.阿彌陀佛.極樂國土.
[ 2011/08/10 19:04 ] [ 編集 ]
ダイオキシンと放射能
 今回の問題は,「安心安全」に関する市民意識を,ちょっと違った角度からも考える良い機会だと思います.
 仮に,陸前高田の薪がある程度汚染されていた(つまり,非検出情報は嘘だった)としても,たかだか護摩木(あるいは薪)300本なんて,総量としては知れています.灰になって飛散すれば,ますます希釈されるでしょう.ところで,モノを燃やせば多かれ少なかれ有害物質が出ることは高校生でも学びます.たとえばかのダイオキシンは,木が燃えても微量なら発生します.送り火の歴史は定かでないようですが,少なくとも近世にはあったようですから,200年くらいにはなるでしょう.その間,どれだけの薪が焼かれたか不明ですが,相当な量であることは間違いない.ですので,総量としては,無視できない程度のダイオキシンは発生しているはずで,あのあたりの土壌にも,しみこんでいるでしょう.とすると,今回の薪を燃やす危険性と,送り火を続ける危険性とどっちが高いか? という化学の問題になりますが,正直,そうした問いを立てるのはばかげているでしょう.
 少し問題を一般化して冷静に考えることが,必要なのでは?
[ 2011/08/10 20:12 ] [ 編集 ]
ストロンチウム
このブログを引用しているTwitterをざっと見ましたが、案の定「ストロンチウムが検出された」と誤解している人が多数見つかりました。中にはわざわざ「立命館大学の〜」とまで書いてあります。

 ストロンチウムの「同位体」は検出されていません

先生のこの記事を一般の人が読むと、このように誤解するのです。先生が他のブログのコメントに書き込んだ次の文章を見れば誰でもそう思っても仕方ないでしょう。悪意さえ感じます。

http://huji.hinamaturi.lolipop.jp/
>また、検査結果でストロンチウムも検出されていましたよね。
>ごくごく微量なので人体に影響があるとは思えませんが。

こういう風に誤解した人が間違ったことを書き、風評というのは広がるものなのです。だからこそ、「想像」で適当なことを書いちゃいけないわけです。

先生、間違ったことを書いたらそれを訂正するのが、学者としての大切な姿勢だと思いませんか?それでなくても大学の先生、というだけで一般の人は信じるのです。これ以上風評被害を広げないためにも早急に訂正すべきと思います。
[ 2011/08/10 21:11 ] [ 編集 ]
これまで
京都ブランドにおんぶして、イベントを宣伝しまくっていたことが最大の原因かな。このイベントで!!と思われる。
ま、観光行事として散々宣伝しといて、いまさら「これはうちらのためだけの行事やあらしませんの〜」は、みっともない。いい募れば言いつのるほど、恥ずかしい。
まさかないとは思うが、直前になってまた拒否したら、もう悪い冗談。油蒸しで頭いかれたと思いますわ。
[ 2011/08/10 22:45 ] [ 編集 ]
断片的な事実
とうとう嘘並べて扇動し始める人やそれを信じて騒ぎ出す人も出てますし
意見や議論や批判ではなく目的が京都および京都人にダメージを与えることになってきてるのかな。
断片的な事実は真実に反することがあるということを知らない人にはなるべく多くの事実を知って判断するというリテラシーを高めてもらいたいと願います。
じゃないと震災直後に命がけで被災地に乗り込んだ災害復興チームとか、多くの支援物資を送り、今もボランティア活動をしている京都人があまりにも不憫でしょう。
今なら後ろから石を投げられても報道もされないでしょうけどね
[ 2011/08/10 23:24 ] [ 編集 ]
ありがとうございます。
初めまして、京都在住6年目の2児の母です。
今回の件はわりと早い段階で知っていたので経緯を追っていましたが
まさかこんな酷い展開になるとは思ってもいませんでした。
さすがですね、非常にわかりやすくてためになります。
私もこの件でブログを書いていますが、ただの主婦なので
(文章も下手ですし)どれだけわかってもらえるか不安です。
社会的地位のある方が書いて下さったことに感謝します。

こんな真摯な文章を読んでもまだ「京都人って」などと
書いてる人は、理解力がないのだと思います。
あるいは最初から理解する気などないのかも。
不条理なバッシングの大半はそういった人たちによるものなので、
焦らず事態の収拾を待とうと思います。

今回の経緯をまとめたサイトがありますので
こちらもご覧いただければと思います。
http://www14.atwiki.jp/kyoto-henkouhoudou/pages/2.html
[ 2011/08/10 23:37 ] [ 編集 ]
なんで?
syusyuさん

>他の地域の人が、京都に勝手なイメージ持って、期待をして、
それらに反したから騒いでるだけですよね。

勝手なイメージをもって当たり前なのではないでしょうか。
京都に限らず他県の方たちも東北に対してのイメージってもってますよね。
伝統や文化などを全面に押し出してイメージ化させてるのは京都側ですし、それにどこの都道府県市町村もイメージってありますよね。


>それに、何故「京都で燃やす」ことに拘るのか理解不能。
「じゃ、うちの自治体の送り火で燃やしましょうか?」っていうところ、
どこかありました?
>本当に鎮魂の気持ちがあれば、場所は京都じゃなくてもいいはず。
>結局「京都五山の送り火」っていう、ある種「大イベント」で燃やしてあげたい、っていう、外野の勝手な希望が透けて見えるようです。
>京都を批判している人、じゃ、あなたのところで燃やしてあげればよかったのでは?


経緯をご存じですか?陸前高田は保存会などの申し出を、ただありがたくお受けしただけです。その申し出に感謝はしているのです。
だって「京都五山の送り火」で被災地の松を燃やして頂けるなんて、津波で死なせてしまった近親者の供養になるならとか、犠牲者も喜ぶかもって思いますよね。ありがたいお話です。
しかし、反対意見のせいで中止となり、犠牲者や復興へのメッセージが込められた薪を陸前高田で迎え火として燃やしたんです。それだけです。
なんでそこで、「他の県が〜云々」という言う例え話が出てくるのが理解不能です。


>例えば、チェルノブイリの薪だったとして、検査の詳細が知らされてなかったなら、 「うちの自治体で燃やすのウェルカム」って言えましたか?

なんでそこでチェルノブイリとの比較話がでてくるのかも理解不能です。
しかも、被災者側への配慮が全くない言葉です。
高田の薪は表皮を剥がした薪だったんですよ。安全性も問題ありません。それでも放射能が怖いなら、被ばく以前にあなたの精神状態も心配なので外国に移住される事をお勧めします。


ただ単に「京都五山の送り火」保存会の方々からありがたいお話を頂戴し、少しでも供養になるならという陸前高田の皆さんの「鎮魂」の思いを京都などの一部の人達に踏みにじられ、犠牲者へのメッセージを書いた薪を迎え火として陸前高田で燃やしたということであって、他の自治体やチェルノブイリは関係ないですよね。


今回の騒動は保存会や京都市側の企画不足のも問題はありますが、陸前高田の人達の犠牲者に対する「鎮魂」の思いを一部の心ない人達が踏みにじったのが問題なのではないでしょうか?
そのクレームの内容、「放射能を京都に持ってくるな」「琵琶湖の水を放射能で汚す気か」「放射能をまき散らすな」・・・・報道などでバッチリ被災地に届いてますから。
[ 2011/08/11 11:35 ] [ 編集 ]
京都市も当事者です
送り火保存会の事務局は京都市文化財保護課です。問合せ先もここになっています。電話は当然京都市にかかります。大文字保存会からは逐一京都市に報告し、薪の検査も京都市からの要請のようです。
http://t.co/ZQjcttV f
市長はNHKのインタビューに「やってほしいと申し入れたがやるやらないの決定については一切関与しない。」。一夜明けたら、「連合会のほうに陸前高田の薪を使ってほしいと要請した。」で、尻尾きりされた形の大文字保存会を除く4山が、新たに陸前高田から薪を運んで送り火で焚くことになりました。
街頭インタビューで女性が「行政にふりまわされはったみたいで、(保存会も)かわいそうな気もします」と答えてましたが市民感覚はそういった感じです。
4山の薪使用については憤りを通り越してあほらしい。
[ 2011/08/11 11:47 ] [ 編集 ]
全国各地の放射線量
http://atmc.jp/
っつーか岩手より京都の方が放射線量高いんですけど。

京都ビビりすぎ。
福島に近いっつーだけでエンガッチョかよ。

おっ、明日は仕事で福島だ。ランチは蕎麦だな。。。


[ 2011/08/11 15:48 ] [ 編集 ]
盛岡から見ても【風評被害】
大文字保存会に批判すべき点が全くなかったかと言えば、そうではありません。

しかし、この記事を拝見して納得する部分も多々あり、まことに勝手ですが私のブログに引用させていただきたいと思います。

http://sns.city.morioka.lg.jp/blog/blog.php?key=48255

盛岡の地域SNS「モリオネット」というものです。


また、「ストロンチウム」が検出されたがその同位体は検出されておらず、どうのこうのというコメントが目立ちましたので個人的な意見を述べさせていただきます。

桜井先生がそうおっしゃられたことでツイッター等でも「ストロンチウム」=「ストロンチウム同位体」=「放射能」という風に誤解する人がたくさんいたそうですが、その事実こそがまさに、風評被害が起きたことを示しています。

つまり、普通の人々は、特に教養が豊かではない人々は、同位体であろうがなかろうが「ストロンチウムが検出された」という事実に過敏に反応するものであります。

そしてそれはある意味「仕方のないこと」で、今回の件は京都の人々がどうこうより、情報を出す側のミスであると、そう考えており、また京都を悪役にする報道にも同様に考えております。
[ 2011/08/11 18:07 ] [ 編集 ]
被災地の薪を受け容れる事が決定してしまい、残念で悔しいです。
今からでも遅くはないです、中止を求めて電話してみませんか。
自称東北の被災者の電話がひっきりなしだそうです。
世論をぶつけませんか。

文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課
住所: 〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13 京都会館内
電話: 075-761-7799 ファックス: 075-761-7780
bunka@city.kyoto.jp
[ 2011/08/12 07:32 ] [ 編集 ]
放射能うんぬんというか、こんなに狭量で気味の悪い考え方がしれっとまかり通る場所にいると、本当にうんざり。健康に悪いわ。京都の人ってほんまに無駄なプライドの固まり。もうそんな状況でもないだろうに。
[ 2011/08/12 09:06 ] [ 編集 ]
shushuさんの意見と全く同意見です。
私は大阪に住んでいますが、燃やす事によって放射性物質が撒き散らされ、近隣の農作物に被害が出たら、どうするの?っていう京都市民の不安は十分理解できます。(ストロンチウムが放射性かどうかっていうところはこの際おいておきます)
今のマスコミの誘導をみていると、「風評被害」といえば、心配している人たちを責め、無理矢理放射性物質の不安のあるものを受け入れなくてはならなくなるような流れにみえます。オカシイですよ。
今、原発で被害が広まっているのは、実際、こういう「心配する声」を打ち消したり見てみないふりをしたからですよ。
牛のワラにしたってそうです。
もうちょっと放射性物質のことを考えていれば、こんなに日本全国に被害が広がる事もなかったのに。
被災地の人も困っているでしょうが、放射性物質の問題はまた別です。困っているから、日本人全員が少しずつ被曝すればそれで納得するんでしょうか?
放射性物質のものが売れずに困るのなら、それは東電や国が補償すべき問題であって、他の地域の人が体を張って負担するものではない、というのは至極当然の事でしょう。

京都は心がせまいだの言う人は、自分のトコで受け入れればいいんですよ。なぜしないんですか?
それに、よそ様がおかしいとか大文字焼きがイベントだとか言ってる人へ。
私は大阪人ですが、それでも思いますよ?なんで他の地域の人の魂を京都で見送るの??って。自分のトコでなぜ見送らないの???
京都人だけが思っているわけじゃありません。

あと、護摩木を寺社で観光客向けに売っていた、とありますがそれは違うのでは?地元の人向けだと思いますよ?
大文字焼きがイベントって思っているのは、正直・・・観光客が勝手に思っているだけだと思いますが。
[ 2011/08/12 09:09 ] [ 編集 ]
板挟みですね
人道的な良心・気持ちと、科学的な判断の板挟みですね。

今回の件に関する報道は、少し異常に思えます。

「被災地の薪を拒んだ町(京都)」を、視聴者を煽る事で、徹底的に悪者に仕立て上げるような。

以下のような実際の経緯も、完全に無視されていますね。
http://www14.atwiki.jp/kyoto-henkouhoudou/


偶然なのかどうなのか、昨日、「がれきの広域処理促進」についての方針が発表されましたね。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110811/k10014838061000.html


「がれき処理」の問題と同じく、放射性物質の問題が懸念される件については、
「感情」ではなく、科学的・理性的に判断するべきだと思います。

ただ、個人的には、今回の薪の検査結果に問題がないのであれば、
これだけの失礼があった以上、もしも京都で宜しければ・・・という気持ちですが、
16日にお見送りさせて頂きたいです。

「がれき処理」の問題については、今回の件とはまた別に
考えなければいけない問題だと思います。

( 東電役員さんや政府の方には、息を吐くように、ずーっと嘘を付かれてきましたから。 )


・・・ちなみに、京都には花折断層という断層があり、そこから天然のラドンが発生していると聞きました。

広い視野と、バランス感覚が必要だなと思います。
[ 2011/08/12 10:25 ] [ 編集 ]
立派な学者は
桜井先生

立派な学者は批判されてもそれを隠しません。
是非批判的なコメントも排除せずに議論してください。
批判的なコメントを排除するということは、自分の主張に自信がない証拠です。
[ 2011/08/12 12:09 ] [ 編集 ]
あなたの「友人」が書いたというまとめですが
最初、「ハングルの得意な人物」云々と藤原氏の経歴に付け加えてありましたよね。

よほど差別的だと思われるのですが、どうでしょう?

藤原氏は完全に問題のない人物とは思えませんが、
特定人物を叩いたところで、結果の精査を待つまでもなく「中止」したのは事実でしょう。(まとめにもありましたが)

そして今日、
薪500本の表皮を計測してセシウムを測定、再び中止となったわけですが。わざわざ取り寄せて皮をむいて測定すれば
多少何かは出るでしょうね。ストロンチウムはシロだったようですが・・
この「執念」は一体なんなのか?
本当に安全性のためなのか。それともメンツなのか。正当化なのか・・
ぜひとも知りたいところですね。

かえっていろいろと不信感が増しましたよ。
[ 2011/08/12 16:48 ] [ 編集 ]
Re: ?
ハングルうんぬん〜は私自身、初耳です。別のところで見られたものと、お間違いではないでしょうか。
(あるいはそこで貴方が見られたものは、私がここで書いているものに、誰かが勝手に付け加えた可能性が高いです)
また、「友人が〜」と書いているのは、友人への配慮です。私がオリジナルでつくったものではないので。

また今回の薪の件は、結局、京都市民と被災地の市民を振り回す結果になって腹立たしいのは私も同じです。
しかし、放射性物質の検査は、執念という問題ではなく、これから何についても、どこであっても、必要になってくることだと思いますよ。
日本は3.11以降、放射能汚染社会になってしまったのです。残念ながら。
[ 2011/08/12 17:02 ] [ 編集 ]
Re: 立派な学者は
Dr.Akita 様

桜井です。以前は著作権法抵触のご指摘、ありがとうございました。
批判的なコメントも含めてできるかぎり公開しておりますが、私への人格攻撃的な内容の入ったコメントは、見ている人にとっても不快にならないかと危惧し、公開を控えております。
あしからずご了承ください。

> 桜井先生
>
> 立派な学者は批判されてもそれを隠しません。
> 是非批判的なコメントも排除せずに議論してください。
> 批判的なコメントを排除するということは、自分の主張に自信がない証拠です。
[ 2011/08/12 17:05 ] [ 編集 ]
Re: ?
ああ、2ちゃんねるを参照されたのですね。
私は、真偽交えて過激化していった2ちゃんねるでの議論も、今回の問題を招いた一端だと認識しております。

【京都五山送り火問題】市長が「残念」…納得できない 大文字保存会理事長
http://best.2chblog.jp/archives/51923878.html
[ 2011/08/12 17:14 ] [ 編集 ]
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東北地方太平洋沖地震 義援金
プロフィール

Author:sakunary
立命館大学政策科学部 准教授
研究関心:社会的企業・NPO、ボランティア、社会的排除、労働、サービスラーニング、地域活性化、ソーシャルキャピタル
専門:組織社会学・福祉社会学

研究業績はこちらを参照

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