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医師免許ない男、被災地で治療か…4月から
東日本大震災で被災した宮城県石巻市で、市災害ボランティアセンターを拠点に、医師免許を持たない男性が「医師」を名乗って、今年4月からけが人の治療などを行っていたことがわかった。
男性は現在、所在不明となっており、宮城県警は医師法違反(無資格医業)の疑いもあるとして捜査を始めた。
朝日新聞は10日朝刊の記事でこの男性を、カナダの大学病院所属の「小児救命救急医」と紹介しており、12日朝刊でおわび記事を掲載した。
同センターなどによると、男性は、ボランティア団体「WF(ワールドフュージョン)」代表の「米田きよし」と名乗り、4月上旬から市内の石巻専修大敷地内のテントに診察スペースを設け、けがをしたボランティアたちの治療にあたっていたという。
しかし、6月に大阪市内の調査会社から医師ではないのではないかなどの指摘が寄せられ、同センターが男性に医師資格を証明する書類の提示を要求。
男性は「医師国家資格認定証」などと記載された書類を提出した。また、民間団体の役員で「小児科医」と書かれた名刺も所持していたため、同センターはそれ以上、確認はしなかったとしている。
厚生労働省によると、男性が示した「認定証」は同省では発行しておらず、「米田きよし」という名の医師登録もなかった。
(2011年8月12日 読売新聞)
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