リカバリーフォージャパン <Recovery For Japan>

◎5月17日(火)

 全滅した女川漁港にあるD小学校で、小学校3・4年生の子どもたちと、昼休みの時間にゲームをしました。(子どもたちと接するチャンスを与えて下さったのは、仙台在住で、子どもたちのケア活動をしている女性実業家Kさんと、D小学校の教頭先生のご協力によるものです。)前日にRFJチーム全員でリハーサルを繰り返した「みんな、つながれ!ゲーム」は大成功で、子どもたちと一緒に大笑い、大はしゃぎすることができました。

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 このときに教頭先生から、別のボランティア協力のお話を頂きました。それは、子どもたちの登下校サポートへの協力依頼でした。

 D小学校の先生たちは震災以来、不眠不休の勤務を続けていらっしゃいました。先生方も、ほとんどが津波により家を流されているのに…。朝は6時30分に出勤して、がれきの中を登校してくる子どもたちの登校サポートをし、授業の後は5時まで下校サポートをし、それから職員会議という生活を2カ月以上、続けていらしたのです。

 「被災児童たちの家庭は、がれきの片付けなど家のことで親御さんたちは手一杯で、震災前はPTAがやっていた登下校サポートに協力を得づらい状態です。そのため教員たちが登下校サポートを行っているのですが、教員たちの燃え尽きが心配です。この登下校サポートの部分でボランティアさんたちのお力をお借りできたら有り難いのですが、女川町のボランティアの活動時間は午前10時から午後4時くらいまでなので協力が得られないのです」

 ゲームではしゃいでいる子どもたちの姿は、それを支えている学校の先生たちの苦闘があってこそ、です。私たちは、なんとかして先生方の労働時間を減らし、女川の子どもたちを支えてあげて欲しい!と強く思い、教頭先生のニーズにお応えしたいと思いました。

 この日はほかに、医療系NGOのJIM‐NETが活動している河北地域で、RFJとの連携の可能性を探るために、JIM‐NETの看護師Kさんが参加しているケース会議に参加させて頂きました。医療系の団体PCATなど幾つもの団体が、地域の保健師さんたちと綿密な打ち合わせをしている光景はとても頼もしく感じました。
 RFJは、現状では週の半分しか被災地での活動ができないので、JIM‐NETさんからの「金曜日の河北・H地区の仮設診療所に心理の人を派遣して欲しい」という要請にお応えすることができませんでしたが、私たちが活動している渡波地区・女川地区・牡鹿半島でも、ボランティア団体と連携した地域医療とのケース会議の運営が実現することを願ってやみません。

 鹿妻地区では、NPOのJENが新たに設営した拠点に、全自動洗濯機1台を提供しました。鹿妻地区の避難所K小学校では、被災した方々に、洗濯機の使用が認められていません。JENの拠点に集まる被災者の方々が、皆で利用して下さることを祈ります。

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 蛇田地区のH小学校を訪問し、夜間巡回活動を行いました。

 ボラセン会議前に、ボラセンを拠点に活動している長期ボランティアの方々を対象にした「ボランティアの燃え尽きを防ぐために」という小さなワークショップを開催しました。講師は、CSPP準教授のN先生と、ヨガのインストラクターをしているケア・ワーカーが担当しました。30名以上のボランティアの方々に、セルフ・チェック・ポイントについてのレクチャーや、呼吸法・ストレッチの知識の提供をさせて頂きました。
  1. 2011/05/17(火) 18:22:12|
  2. 活動報告
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