ニュースとコメント

2011年08月11日号

【陸山会事件】
小沢・民主元代表初公判は10月6日に決定、鷲見一雄「いよいよはじまるか」とコメント


●asahi,com配信記事
 asahi,comは10日、「小沢・民主元代表初公判は10月6日に決定 陸山会事件」という見出しで次の記事を配信した。
 東京地裁(大善文男裁判長)は10日、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐって政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪に問われた民主党元代表・小沢一郎被告(69)の初公判を、10月6日午前10時から開くと正式に決めた。来年1月までに実質的な証拠調べを終わらせたい意向で、順調に審理が進んだ場合は、来年前半にも判決が出る可能性がある。

 検察審査会の議決を受けて強制起訴した検察官役の指定弁護士、弁護側、地裁の三者による公判前整理手続きで公判日程は決められる。小沢氏の被告人質問や元秘書の石川知裕・衆院議員(38)の証人尋問が、来年の通常国会が始まる前に終わるよう配慮しながら調整が進んでいるという。

 現時点で証人尋問が検討されているのは、東京地検特捜部に同罪で起訴されて9月26日に判決が言い渡される予定の石川議員ら元秘書3人のほか、元秘書らを捜査段階で取り調べた検事4人、土地購入にかかわった不動産関係者と銀行員ら計11人。

●鷲見一雄のコメント
「いよいよ始まるか、という感じ。小沢元代表は無罪を主張しており、誰もが予測することだが、元秘書との共謀の有無が最大の争点となる。元秘書公判では、元代表の関与を認めた供述調書を証拠採用しない決定が出たが、元代表公判でも調書の採否が焦点とされる見通し。
しかし、私の見方は違う。私は小沢さん、あなたは政治資金規正法の申し子のような人、ポット出の議員の言うようなことをいうなよ、と言いたい。元秘書もそうだ。天下の小沢の秘書だろう、検事が怖くて政治家が務まるのか、と。検事の暴走を抑えるために法務大臣の検事総長に対する指揮権はあり、検察官一体の原則も存在する。検察の仕組みも論じないで暴走部分だけ取り出して問題にする裁判手法、私はこの論理に真っ向から反論する。

 関係者によると、来年1月末までに証拠調べを終え、2月以降に論告求刑や最終弁論をする方向で調整。判決は来年春ごろとみられる。裁かれるのはプロ中のプロであることを視野に入れた審理を期待する」

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