迎え火が行われました。
昨日、大文字保存会の会長から電話がありました。
「今から鈴木旅館のご主人と一緒に、避難所や仮設住宅を回って今回の経緯に至った事情や、今夜行う迎え火についての説明に行ってきます」と言った内容でした。
2人はその後陸前高田市内にある仮設住宅を回り、以前薪に書き込んでもらった方々に会って、いきさつを説明されたそうです。
会長は、「最初、今回の変更がどう受け取っていただいたかが心配だったが、暖かく受け止めていただいて、勇気が出てきました」と言っていました。
時間は昼を回り、迎え火の準備が鈴木旅館の近くの「下矢作コミュニティーセンター」に移されて、大文字保存会の方々で薪の組上げがされて行きます。
夕方になって、鈴木旅館のご主人からも「これから火入れをします」と緊張した声の電話が入りました。まるで目の前にいるような臨場感が伝わってきます。
そして、夜7時頃になって、陸前高田で義理の姉を亡くされたKさんから電話が入り「藤原さん、聞こえる?今燃えているよ、炎が天に向かってたかーく上がっているよ、これでよかったよ」と。

8月8日22時朝日新聞より

私は、6月の14日に陸前高田の薪を作っていた現場で、このKさんに最初声をかけられて、お姉さんが亡お姉さんが亡くなられた事情をお聞きして、「なら、わしも書いて良いかい」と話しかけられたのが最初でした。
この事で、その後の自分のやる事がはっきりと決まり、多くの関係者の方々とお話しする事ができました。

そして、夜の9時過ぎには、鈴木旅館のご主人から「いい会だったー、今思うと地区の人にもっと回覧など回して結っておけばよかったー」などと話しておられました。声は朝に比べると明るく、多くの報道の方に対応するので大変だったようです。
大文字保存会の会長からも、大きな役目を終えた安堵の声で電話がありました。
その夜、インターネットを見てみると多くの新聞社がこの「迎え火」のことを掲載しておられます。
これから、舞台は京都に移り、8月の16日の大文字の送り火に向けて進んでいきます。
工房から
Comments*0 / Trackbacks*0
☐トラックバックURL☐
http://huji.hinamaturi.lolipop.jp/trackback/1437069
☐Trackbacks☐