ボラセンのローラー調査チームから、心のケア・チームに依頼のあった被災者2名を訪問しました。
1. Uさん 一人暮らしのご高齢の女性。倒壊しかけた2階建て家屋の2階から出られずにいました。布団はぐしょ濡れのままでした。カセットコンロとガスボンベ、新しい布団をお渡ししました。カセットコンロで沸かしたお湯に、大喜びして下さいました。来週の再訪を約束しました。
地域の町内会の方や民生委員の方が、この方をたいへんに気にかけておられ、私たちの訪問をとても喜んで下さいました。一人暮らしの被災者への援助が、地域全体のエンパワーにつながるのだということを、私たちは全員で確認しました。
2. Fさん 石巻漁港で一番、被害の大きかった渡波地区の男性。ご自身も、お母さまと叔母さまが目前に津波にのまれてしまうという被災体験をしながら、被災者救援のために戦っている地域のキー・パーソンでした。
Fさんの紹介で、広域避難所・W小学校の3名の被災者に接触し、ケアの提供を行いました。「地域のために闘い抜きます」というFさんの熱い決意に打たれた私たちは、この先の渡波地区での活動を、Fさんと共闘する方針を固めました。