【福岡】訓練後に飲酒し運転疑い、消防団員３人逮捕
08/11 18:58 更新
飲酒運転の犠牲になった大上紘彬ちゃん倫彬ちゃん、紗彬ちゃん３人の兄妹です。あの忌まわしい事故から今月２５日で５年になります。３人の死を無駄にするなと飲酒運転撲滅の運動が続く中、３人が亡くなった福岡市東区で、消防団員３人が飲酒運転で逮捕されました。「逮捕された３人の消防団員が酒を飲んだとされる車庫です。シャッターの奥には、ビールの空き缶が山積みされています」。逮捕されたのは、福岡市東消防団の多々良分団に所属する樋口寿次容疑者（４３）と篠崎公容疑者（３８）、そして安部新吾容疑者（４２）の３人です。警察は、「消防団員が飲酒運転している」との情報を基に、以前から内定捜査を進めていましたが、１１日未明、分団の詰所から車で帰宅する樋口容疑者ら３人を確認。それぞれ停車させ呼気を調べたところ、いずれも基準値を超えるアルコールが検出されたため現行犯逮捕したということです。うち２人は基準値を２倍以上も上回っていました。警察の調べに対し、３人は容疑を認めているということです。１０日午後１０時過ぎに消防訓練を終えた３人は、その後、分団の車庫にある詰所で酒を飲んでいたとみられています。福岡市東消防団の西尾正義団長は「６月の（消防）練習の時ぐらいから、（週）１、２回は（酒）を飲んでいた」（５年前）東区で大きな事件が起こった、そういうこともあるし、飲酒運転は絶対だめだと徹底して会議のたびに言っていた」と会見で説明しました。今年２月、飲酒運転の車に高校生の息子の命を奪われた山本美也子さんは「怒りよりもあきれる。地道に活動を続けていくだけ」と話しています。