民主、自民、公明3党の再生可能エネルギー固定価格買い取り法案をめぐる11日の修正協議は、民主党の増子輝彦・参院経済産業委員会理事が午前中の協議を欠席したため中断し、合意が大幅に遅れた。民主党が目指していた昼前の取りまとめが夕方にずれ込んだことで、同法案の衆院通過は来週に先送りになった。
民主党執行部は11日午前10時からの実務者会合で合意し、昼をめどに3党政調会長が修正案にサインしたうえで、12日の衆院通過に向けた手続きを進める予定だった。
しかし、増子氏が「来客対応を優先させた」として10時半になっても実務者会合に来なかったことから、野党側は「失礼だ」などと反発。増子氏が謝罪し、民主党は委員を広野允士参院議員に差し替えたが、協議は約5時間にわたり中断した。この影響で衆院通過は18日になるとみられる。【大場伸也】
毎日新聞 2011年8月12日 東京朝刊