2011年08月12日

脱線気味ですが続きを

バブル崩壊から遅れてやってきたカーオーディオバブル。
各社、とても一般ファンには手が出ないような高級プロセッサー、超高級スピーカーを発売し、雑誌媒体、ショップも流れに乗ろうと必死に頑張りましたが、結果は・・・
現代の事情で考えるならば、紙媒体はネットに負けたとでも言うんでしょうが、私は違うと思っています。
というのはカーオーディオ業界が、先に衰退したホームオーディオ業界とまったく同じ道を歩んでいると考えているからです。
今、60歳70歳くらいの方は懐かしい思うのですが、オーディオブームとでもいいましょうか、当時は「高校を卒業したら単品コンポでオーディオセットを組む」という流行がありました。町の電気屋さんにはオーディオ製品が溢れていたものです。
しかし、普通の人が製品を買い替え続けられる訳も無く、だんだんオーディオ人口が減ってくると、メーカーも販売店も「単価を上げる」ことに注力しました。なぜならば「楽」だから。まあ人間だからしょうがないかもしれませんがね。
3万円のコンポを100人に売るよりも、300万円のコンポを1人に売った方が、楽に商売が可能です。同じ利益を得るのに労力は100分の1ですから。
そして、業界人が怠慢を続けた結果、現在に至ると。
あなたの周りに「趣味はホームオーディオです」という方はいらっしゃいますかね?
まあ、オーディオの世界に関して言えばいわゆる「オカルトグッズ」と呼ばれる、怪しい音質アップ製品の存在も見過ごせません。
なんかと自分のシステムを高音質にしたい。というユーザーの真理を巧みに突いた宗教商品が多く発売され消えていきました。
音質が良くなるグッズがなぜ姿を消していくのか?
音は良くなる。正確に言うならば「確かに変化はある」のです。オーディオは何をしても音が変わりますから。しかし、変化の方向や、変化量に対して「コスト」が合わない製品ばかりなのです。特に日本人はアクセサリーが大好きなようで、新しいケーブルやインシュレーターが出ると試してみなければ納得しない傾向があるようですね。過去に幾度となく騙されていても(笑
私は日本でオーディオ高級ケーブルを仕掛けた人物を知っていますが、その人は「100円のモノを100万円で売っても犯罪ではない」と言っていました。
その人もかつては【良い音を聴きたい】とオーディオに携わるようになったはずなんですが、いつの間に化【金>音】になってしまったようです。
まあ、そのくらいオーディオという世界が混沌とした場所であったという事ですね。
あなたも経験ありませんか?
カーオーディオショップに行ったら新発売の超高級ケーブル(試しても無い)を「最高ですよ?」と勧められた事が。。。(苦笑
次回につづく。
では。
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Posted at 2011/08/12 09:46:56

イイね!