高濃度の放射性セシウムに汚染された腐葉土が各地に販売された問題を受け、農林水産省は、落ち葉などの植物や牛ふんを使った肥料の放射性セシウムの基準値を1キロあたり400ベクレルと定めた。1日付で全国の都道府県に通知した。数値を超える場合は、田畑への利用や販売をしないよう求めている。
秋田県のホームセンターなどで1キロあたり1万ベクレルを超える腐葉土が販売されていたが、肥料の基準値はなかった。肥料は、落ち葉や樹皮など様々な原料を混ぜ合わせて作るため、基準値は製品段階で設定した。
ただ、各県の放射性物質の検査態勢には限りがあるため、原発事故後に収集されて汚染された可能性がある落ち葉や樹皮、稲わらを食べた牛のふんの利用は避けるよう呼びかけている。