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2011年8月11日(木) 19:30 |
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ドックセラピーシンポジウム開催へ
動物と触れ合うことで心を癒すアニマルセラピーは、まだまだ理解が進んでいないのが現状です。 そんな中、早くからドッグセラピーに取り組んでいる岡山市の老人保健施設の呼びかけで、初めて全国的な組織づくりを目指すシンポジウムが、岡山市で開かれることになりました。
女性の膝の上におとなしそうに抱かれているのは、セラピードッグと呼ばれる特別な訓練を受けた犬です。 この老人保健施設では、お年寄りに1対1で犬が接するドッグセラピーの時間を、一週間に数回のペースで継続的に設けています。 9年前、アメリカで訓練を受けた犬2頭を連れ帰り、導入したドッグセラピーです。 生きがいを取り戻す手助けやリハビリの補助、認知症や失語症の改善を期待するものまでセラピーの範囲は多岐に渡っています。 セラピーはセラピストと呼ばれるトレーナーと一緒に行います。 この日セラピーを行うのは、歩く回数が減り足の力が弱くなった男性です。 歩行訓練の手助けもセラピーの一つです。 犬と一緒に歩く楽しさを目標にすることで、目標を達成する意欲が沸いてくるのだそうです。 一方で、課題もあります。 その効果について、科学的なデータの蓄積が不十分なことなどから、国の制度づくりが確立されていない点や、犬を飼うための資金の確保などの問題が壁となり、継続的に行っている施設や団体は、国内ではまだごくわずかだといいます。 全国的な組織づくりの必要性を痛感してきたこの施設の呼びかけで、13日、全国で初めてのシンポジウムが開かれます。 科学的なデータを連携して蓄積することなどで、ドッグセラピーの定着を目指すことにしています。
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