トップ |佐賀県内ニュース | ||
「ポスト菅本命は野田財務相」 共同通信・元編集局長 | ||
佐賀新聞社主催の佐賀政経懇話会8月例会が11日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれ、共同通信社元編集局長で政治コラムニストの後藤謙次氏が菅首相退陣の背景と、今後の政局の行方を解説した。「ポスト菅」争いの本命には野田佳彦財務相を挙げた。
後藤氏は、菅首相は「脱小沢」を掲げる一方、目指す政策が不明確で迷走し、東日本大震災と福島第1原発事故では「後手後手の対応に終始。天災とともに政治災害を生じさせた」と批判。「実績はなかったが、最後に脱原発という大きな流れを日本社会につくった」とした。
菅首相退陣をめぐる与野党の駆け引きを説いた上で、ポスト菅は官僚との関係修復、野党との対話、党内をまとめられるかの「三つの融和」をポイントに挙げた。
党代表選へ向けたポスト菅有力候補の動向も分析し、「財務省が温存し大事にしてきた野田財務相が本命」と予測。県選出の原口一博前総務相は「ずっと意欲を示していたが、今回は見送る流れ」と述べた。
来年は衆参の選挙制度改革を迫られ、9月に民主党代表選と自民党総裁選があり、総選挙の可能性も出てくるとした。 |
||
2011年08月12日更新 |