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東海テレビ(名古屋市)は11日、情報番組「ぴーかんテレビ」を打ち切ると発表した。今月4日に、岩手県産米のプレゼント当選者を「怪しいお米 セシウムさん」などと表現するテロップ画面を誤って放送。これを受けた措置だ。
記者会見した浅野碩也(せきや)社長は、「被災地や視聴者の皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。役員報酬を、浅野社長が3カ月間50%カット、石黒大山会長が2カ月間50%カットするなど、計8人の報酬減額や降格処分も発表した。
番組は問題発生後から休止中だが、企業のスポンサー降板やCM提供中止が続出。視聴者からも約1万5千件の苦情が寄せられ、東海テレビは放送再開はできないと判断した。
浅野社長は「ふざけ心でつくられたテロップが、たまたま操作ミスで出てしまった」と誤放送が起きた理由を説明。「社内での放送倫理の徹底が不十分で、番組のチェックもうまくできていなかった」とも述べた。しかし、「今後、このようなことを起こさないのが、私の務めと考えている」と述べ、辞任は否定した。
「ぴーかんテレビ」は1998年開始で、月〜金曜日の午前中に放送。愛知、岐阜、三重の3県ではなじみの長寿番組だった。東海テレビは社外有識者を含む検証委員会で調査を進め、後日、検証番組を放送する予定だ。