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東海テレビ:中傷テロップ問題 番組を打ち切り 社長ら8人処分

 東海テレビ放送が情報番組「ぴーかんテレビ」で岩手県産米を「汚染されたお米」などと中傷するテロップを流した問題で、浅野碩也(せきや)社長が11日夜、名古屋市の本社で会見し、番組の打ち切りを発表した。社長を含む幹部8人の処分も発表。浅野社長は「今後二度とこのような事態を起こさないことが私の務め」と改めて陳謝した。

 処分は浅野社長の役員報酬50%カット3カ月、情報制作局長の降格など。プロデューサーとディレクターは5日間の出勤停止。

 浅野社長は「ぴーかんテレビ」の打ち切りについて「復活させるのは岩手県の方の心情から難しい」と述べた。自身の辞任については「考えておりません」と明確に否定した。

 東海テレビは4日放送の「ぴーかんテレビ」で、岩手県産米「ひとめぼれ」のプレゼント当選者として「汚染されたお米 セシウムさん」「怪しいお米」などと書いた仮のテロップを23秒間流した。テロップはCG(コンピューターグラフィックス)制作会社の50代男性社員が放送前日に作製した。

 「ぴーかんテレビ」は5日から休止。番組スポンサーが次々と撤退し、JA全中(全国農協中央会)が他番組のCM提供を取りやめるなど影響が拡大していた。同社にはこれまでに約1万5000件の苦情が電話や電子メールで寄せられたという。【黒尾透、稲垣衆史】

毎日新聞 2011年8月12日 東京朝刊

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