高田松原の送り火の薪の放射能について



京都大文字の送り火

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     「高田松原の松」に対する放射能汚染の心配について

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P1000905.JPG私が作った陸前高田の薪

2つの専門機関に検査を依頼しました。

20070817-070816-2 daimonji (43).jpg大文字保存会の薪私が6月12〜17日に陸前高田において行いました、「大文字送り火に陸前高田の松プロジェクト」につきまして、その後「この松は、放射能に汚染されているのではないか?」と言う問い合わせが多数の方々からありました。問い合わせを頂いた時点では、この松がそのような問題を含んでいるとは思っておりませんでしたが、科学的な根拠無しに進めてもいけないという事になり、関係の方と協議した結果「陸前高田の松」と「京都大文字の薪」を専門の機関に検査してもらって、その結果で判断しようという事になりました。

Unknown.jpeg大分県薬剤師会検査センター確かに、コメントを頂くまでは、「陸前高田の松が放射能汚染を受けてるかもしれない」と言う疑問は正直持っておりませんでしたし、京都の方々が放射能に汚染された薪について心配されるのもよく分かりました。
そこで、私の方の検査は、大分県の薬剤師検査センターに、陸前高田の松から作った薪を持ち込んで、「ゲルマニウム半導体検出器を用いるガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法」と言う検査方式で4日間かけて検査して頂きました。
一方、京都の大文字保存会の方でも「京都で作った送り火の薪」と、私が見本に置いてきた「陸前高田の松」の2種類を、島津製作所の島津テクノリサーチに持ち込んで、別々に検査してもらいました。
しかし、その後の状勢から判断して「持ち込むすべての薪のデーターを検査してもらう」事になりました。結果は、この県債においても放射能は検出されませんでした。

大分で調べた陸前高田の薪の測定結果
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2つの検査結果が出ました。

上の結果を見ていただいてお分かりのように、「陸前高田の松」「京都の大文字の薪」「陸前高田のすべての薪」とも放射能に関する数値は検出されませんでした。
しかし、その後も京都の大文字保存会の方には、「たとえ検査機関で調べてもらっても、0ではない」という意見が寄せられ、保存会も苦慮した結果新しい送り火の方針が示されました。