June 12, 2011

幸せの瞬間

テーマ:最愛の人

豪華なワインたちを彼女と一緒に飲みました。


一本開けるだけでも結構な勇気がいるワインを、


数日間で立て続けに4本も開けました叫び



まずシャトー・フィジャックの1994年。




Juria's cafe


サンテミリオンの


プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・クラスBに属する名門シャトー。


購入価格は約8000円ほど。



フィジャックはサンテミリオンの王者、


シュヴァル・ブランが元々フィジャックの一部だったこともあり、


シュヴァル・ブランにとても良く似た酒質と聞いていましたが、


飲んでみた感じ全く別物でした。



香りはイチゴを髣髴させる甘いフルーティな香りで、


彼女はイチゴが大好きなのですが、


僕が前々から言っていた


イチゴのような香りがするワインがあるよ、というのを、


これの香りを嗅いで初めて理解できたと言ったほど、


イチゴの風味が強かった。



味わいのほうは、


華やかな香りとは対照的に割りと大人しく上品で、


美しい伸びのいい酸が印象的でした。



ただこの酸味は自分には丁度良かったのですが、


彼女にはちょっとすっぱかったようで、


しゅわしゅわする酸があるーなんて言われました(笑)



フィジャックはボルドーの名門シャトーの中では最も早熟で、


加えて1994年は雨が多く力強い年ではないので、


94年のフィジャックはこれ以上は寝かさないほうが良さそう。



途中お外に出て飲んだのですが、


時間の経過と温度の上昇でか、


香りが優しいイチゴから、


イチゴジャムのような


濃厚な香りに変化していたのも特徴的でした。



Juria's cafe


2本目はヴィユー・シャトー・セルタンの1997年。




Juria's cafe


ボルドーでは珍しく格付けは存在しないものの、


ペトリュスやル・パンなどの、


ボルドーで最も高価なワインを生産することで有名な、


ポムロール村の名門シャトー。


購入価格は9800円。



ペトリュスやル・パンのような


リッチでモダンなスタイルとは対照的な酒質だそう。



ペトリュスもル・パンも飲んだことがないですが、


僕が想像しているポムロールのワインとは対照的でした。


香りがもうとにかく素晴らしく、


コルクを抜いた瞬間に


これは大当たり!だと確信。


官能的な香りのワインというのをやっと理解しましたよ。



このヴィユー・シャトー・セルタン、


僕はさくらんぼの様なすっごく甘くて美しい香りと感じ、


彼女は、フランボアワーズだ!と言っていました。



今まで二人で飲んだワインの中で、


最も感動的だったのは、


シャトー・レヴァンジルの2002年で一致していたのですが、


これはそれを越えるワインになりました。



レヴァンジルはチョコレートのような、


リッチで濃厚な香りでしたが、


セルタンはボルドーワインより


ブルゴーニュワインに近いと感じます。


ペトリュスは飲んだことがないけれど、


確かに最近の濃いタイプのワインとは対照的ですね。



14年経過しているからか、


タンニンがとても綺麗にとけていて、


甘い香りが口全体に広がり、


酸味も柔らかで、余韻もとても長く、


複雑で、気品があり、


全体のバランスが非常に優れていると感じました。


非常に育ちのいいご令嬢という感じです。



とにかくこれは凄い!の一言でして、


この官能的な香りに吸い込まれます。



そして二日目にまた外で飲んだのですが、


その日は気温がかなり高く、


明らかにワインの適温ではなかったので、


僕は半ば諦めモードでした。



ところがこれまたびっくりで、


少しぬるいくらいの温度になると、


香りがより官能的になり、


これはちょっと想像以上だねー、


なんて話しながら


景色が抜群の場所で飲みました。




Juria's cafe



1997年なんて全く良い年ではないはずなんですけどね。


レヴァンジルの2002年もそうですけど、


偉大なシャトーにヴィンテージの良し悪しはあまり関係ないですね。


飲み頃もばっちりでしたチョキ



3本目は超名門のシャトーパルメ2001年。




Juria's cafe


今回の目玉の1つとして出しました。


価格も素晴らしいほど高く、


約13500円ほどです。



パルメについては検索すればいくらでも出てくるので、


シャトーの説明は省きますが、


感想から言うと、


これは失敗でした・・・ショック!



美味しいことは美味しいのです。


というか、将来的に凄いワインになるのは


間違いないと思うのですが、


飲み頃を外しました。



パルメというと、


絹のような滑らかさ、しなやかさが特徴なのに、


とっても堅かった。



二日目に飲んでも変化がなく、


最初の口当たりこそソフトなのですが、


タンニンがしっかりと残っていました。



以前に同じヴィンテージのパルメを飲んだときは、


もっと柔らかく、


飲み頃に入りかけているように感じたんですけどね。



彼女にすっごく滑らかでエレガントなワインを飲ませてあげる!


と、自信満々に語っていただけに、


情けなく悔しかったしょぼん



ちなみに僕の彼女は


ワインの知識がそれほどあるわけではないけれど、


料理の腕が素晴らしく、


味覚の鋭さが常人並ではないので、


変なワインは出せないのです。



例えばワインのことを全く知らない状態のときに、


アルマヴィーヴァーやカテナサパータなどの新世界のワインを、


葡萄の実が濃縮された甘くて濃厚な果実味の強いワイン。


こんなに美味しいワイン飲んだことがない!


といってくれたのに対し、


ペスケラやフロール・ド・ピングスなどを、


葡萄の皮の味がする!



メドックの格付けシャトーを少し早く開けてしまったときは、


貴族のワインのように高貴で、


初心者には近づきにくくて、


チリやアルゼンチンのワインのほうが、


香りに複雑さはないけど親しみやすいね。


など、予備知識がなければ分からないような、


的確な感想を言ってくるので、


良いワインを出して外すととてもショックが大きい。



パルメを飲んだ彼女の感想は、


この子は多分、今はちょっと堅いけど、


もう少し寝かせたら、


そんなとっつきにくい子じゃないと思うよ。



特に余韻が、今まで飲んだワインの中では一番複雑で、


コーヒーやオレンジや、


色んなものが複雑に絡み合ってて、


今までで一番面白い!


とは言ってくれましたが、


美味しくなければ意味がないわけで・・・



まあその余韻の複雑さというか、


波状攻撃のように色んな香りを楽しめるのは、


凄いワインの証なのですが、


それを本当に楽しめるのは飲み頃に入ってからですしね。



2001年という年は、


僕は一般的な評価よりも高く評価していて、


良いシャトーのものはどれも将来性に期待が持てますが、


早飲みの年ではなさそう。



今飲んでも美味しいことは美味しいですが、


値段が値段だけに、


今開けるのならローザン・セグラなんかのほうが美味しいでしょう。




最後はちょっと珍しいワインです。


お祝いで開けました。




Juria's cafe


シャトー・ド・ファルグという貴腐ワインで、


これはワインに詳しくても、


知らない人のほうが多いんじゃないでしょうかね。


ソーテルヌの格付けに入っていませんからね。



だけどディケムを除くどの格付けシャトーよりも


値段も評価もずっと高く、


2005年という抜群のヴィンテージということもあり、


とにかく高価で、


購入価格は18000円ほどだったかと思います。


大分前に購入していたので、


詳しくは忘れました・・・



このシャトー、


ソーテルヌの王者、シャトー・ディケムが、


モエ・ヘネシーグループに買収されるまでのオーナー、


ディケムと全く同じ


リュルサリュース家という貴族が所有しているシャトーです。



そしてディケムの弟などとも評され、


若いヴィンテージのものの場合、


評論家が飲んでも、


ディケムと区別がつかないほど似ているとのこと。



僕はディケムを飲んだことがないので、


実際に似ているのかどうなのかは分かりませんが、


これ、ちょっと驚愕のワインでした。



香りが、ピンクグレープフルーツの香りで、


こんな香りの貴腐ワインを今まで飲んだことがありません。



そして僕以上に彼女がこれを、


今まで飲んだどの「飲み物」よりも美味しい!と言ってくれて、


レヴァンジルも、


先ほど紹介したヴィユー・シャトー・セルタンも、


完全に抜き去った最高のワインになったようですニコニコ


これはワインではない!


全く別の飲み物!とまで言ってました叫び



そして僕自身も、


これのクオリティにはちょっと言葉が出なくて、


僕のワインの好みは、


甘口より辛口、白より赤なのですが、


これは今まで飲んだワインのベスト3に確実に入るでしょう。


彼女と一緒に飲んだということも加われば、


最も印象的なワインになりました。



ド・ファルグの凄さは


僕の下手な文章では上手く伝え切れませんが、


僕の甘口ワインに対する考え方は、


甘口ワインは糖度が高ければ高いほど、


それに負けないだけの酸が必要と思っていました。



なぜなら、酸が低く甘いだけのワインは、


最初の1口こそ美味しいですが、


数口も飲めば口の中全体が甘くなり、


途中でだれるんです。



あまーいお菓子を大量に食べた後のことを想像してもらうと、


分かりやすいかと思います。



しかしそこに酸が加わり、


甘酸っぱくなると、


同じ糖度でもだれることなく飲み続けられます。



じゃあこのド・ファルグはそれだけ酸が強かったのか?


というと、


実は酸は殆ど感じないのです。



つまりは僕が持っていた


固定観念を打ち砕いてくれたワインでして、


不思議なことに酸はあまり感じず、


甘みも強いのに、


しつこさが全くなく、


いくらでも飲めます。



女神の飲み物!と彼女は例えていましたが、


まさにそんな感じで、


こんな後味が綺麗な甘さって、


初めて経験しました。



今まで飲んだどの貴腐ワインよりも美しく、


濃厚なのに上品で、


一緒に食べたケーキの甘さが、


ワインをちょっと邪魔しちゃったほどでした。



このワインはお祝いで開けたので、


一緒にケーキとブルーチーズを合わせたんです。


ブルーチーズのほうは相性抜群でしたが、


ケーキはちょっと合いませんでしたね。


ま、お祝いなのでケーキは単体で頂いて、


とても美味しかったですがラブラブ



彼女は甘口のワイン、


特にカナダのアイスワインが好きなのですが、


今まで飲んだアイスワイン全て忘れるくらい、


これが美味しいといってくれてほんと嬉しかった。



前の日にあけたパルメが失敗で、


悔しさが消えなかったのですが、


それをこの子が完全に拭い去ってくれました。



僕は貴腐ワインはフランスより絶対ドイツ派で、


実はディケムを除くソーテルヌの貴腐は


あまり評価していなかったのです。



ワインというとフランスが


値段、話題性ともに世界一だといわれていますが、


でも貴腐ワインに限っては、


フランスのものよりドイツのもののほうがずっと高価ですし、


品質も高い場合が多い。


ディケムを除くソーテルヌの格付けシャトーも、


1万円あれば大体買えますが、


ドイツの一流生産者の作る貴腐ワインなんて、


ハーフで1万超えなんてざらです。



それに飲んでみるとやっぱり、


貴腐はドイツに限るなーと思わされてきましたしね。



しかしド・ファルグは例外です。


1本の葡萄の木から、


グラス3分の2しか造れないと言われているだけあって、


本当に丁寧に作られていて、


こんなに上品な甘さは他にない!とさえ思えるほど。


よくある売り文句、


残糖、酸度がディケムとほぼ同じ!など、


こういう数値に全く意味がないことを思い知らされます。



貴腐ワインの質は糖度酸度の数値ではなく、


甘さの質で決まりますね。


ド・ファルグ本当に美味しかった!



しかし、これはド・ファルグに限ったことではないですが、


ワインはパートナーを選びますね。



一人で良いワインを飲んでも美味しいですが、


好きな人と飲むワインに勝るものはないです。



彼女とは今回紹介したような高級ワイン以外にも、


1000円台の一人で飲んだら


全然大したことないようなワインを二人で飲んだりもしますが、


そういうワインでも二人で飲めば素晴らしく美味しいです。



顔出しできないのが残念ですが、


自分にはもったいないくらい、


綺麗で可愛くて聡明で、


本当に大好きな彼女なので、


ずっと大切にしていきたいですラブラブ




Juria's cafe

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