(CNN) 中国の国営・新華社通信は10日、中国初の空母「ワリャーク」が同日朝、試験航行を開始するため北東部の大連港を出港したと報じた。
ワリャークは約6万7000トンで全長約300メートル。1998年にウクライナから調達していた旧ソ連軍の空母で、老朽化していたため約10年かけて改修していた。
新華社は中国軍筋の情報を引用し、試験航行は短期間で、大連に再び戻り、装備や点検作業をさらに進めると伝えた。
中国はかつて、空母を帝国主義の道具として非難してきたものの、同国軍は近年、遠洋艦隊の創設に乗り出し、必要な空軍戦力の整備も急いでいる。
世界で空母を保有する国はごく少数で、2隻以上を持つのは11隻を配備する米国のみとなっている。