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高台移転へ山林取得の方針

8月11日 13時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

津波からの防災機能を備えた新たな町づくりを盛り込んだ復興計画を検討している宮城県南三陸町は、住宅を津波が及ばない高台に移転するための候補地として、ゴルフ場の開発予定地だった山林を取得する方針を固めました。

南三陸町は、沿岸部の住宅地が津波で壊滅的な被害を受けたことから、住宅を高台に移転し、沿岸部には漁港を中心とした産業施設などを再建する復興計画を検討しています。こうしたなか、町は町内南部の戸倉地区の106ヘクタールの山林を、移転する住宅地の候補として取得する方針を固めました。町によりますと、この山林は、ゴルフ場の予定地として一部が造成されたものの、その後、開発が中止されていたもので、海抜30メートル以上の高台にあるということです。町は、住宅の代替地として提供したり、町営住宅を建設したりするのに十分な面積があるとみて、復興計画の決定に先んじて取得しておく必要があると判断したもので、今月8日に所有者である東京の投資会社と9300万円で購入する仮契約を結んだということです。町は、12日の臨時議会に土地を取得するための議案を提出し、可決されれば、住民と話し合いながら具体的な検討を進めたいとしています。