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石川智晶「不完全燃焼/スイッチが入ったら」インタビュー 4
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TVアニメ『神様ドォルズ』主題歌シングル7月27日発売
『神様ドォルズ』とタッグを組んだ9thシングル「不完全燃焼/スイッチが入ったら」を7月27日に発売する石川智晶。“強さ”を正反対のベクトルから描いた2曲は、今までの石川ワールドを継承しつつも新しい扉を開いた会心作。歌が産声をあげるまでを率直に語ってくれた。
「スイッチが入ったら」では恐れを知らない無垢な子供の強さを詩緒を通して表現(石川)
――エンディング曲の「スイッチが入ったら」はどんなテーマで作ったんですか。
石川 こちらは詩緒という女のコの目線と、そのコを俯瞰からみているような目線で作った曲で、物語のサイドストーリーみたいな気持ちで書いたものです。自分の能力も置かれている立場もわからない子供なんだけど、恐れを知らない子供って実はすごく強い。何も知らないから向こう見ずに突っ走る、少女の一瞬のきらめきを描きました。こっちのボーカルには優しさがあるかな。
――どちらの歌もサウンドはギターが要となっていますね。石川ワールドにかかせないコーラスワークもふんだんです。
石川 ギターは福山雅治さんなど数多くのアーティストの作品に参加している小倉博和さんにいつも弾いてもらっています。コーラスに関しては最近のレコーディングではボーカル録音の他に、コーラス録音だけの日というのが設定されているようになっていて(笑)。ただ音を重ねるだけのどこかで聴いたことがあるコーラスではつまんないでしょ。アニメソングというフィールドは何でもトライできる、何でも許容する懐の深さがあると思うんです。だったらやりたいことをやり尽くしたい、コーラスでも独自のテイストを出したいと思っているんです。
――『神様ドォルズ』は石川さんのサウンドプロデューサーである西田マサラさんが音楽を担当していますね。
石川 はい。それで案山子とよばれる神の人形の機動音も私が担当させていただきました。ちゃんと差別化しなくてはならないので、それぞれの案山子の名前と性格を覚えてね。
――今回の2曲に共通のテーマはありますか。
石川 どちらも「強さ」なんですよ。「不完全燃焼」は自分のことを知り尽くしていて、少し成熟している。「スイッチが入ったら」は自分のことを知らない、無垢な感じ。制作に入る段階から、温度差の違う「強さ」を表したいなと思っていました。
――ところで、印象的なジャケット写真ですね。
石川 人間の体のどこかに音楽機材の出入力端子を差し込むという大まかなアイディアがあって、それをスタッフが形にしてくれました。エネルギーの差し込み口っていうのかな。背中がきれいなモデルさんが私ではないところが惜しいんですけど(笑)。
――最後に今後の予定を教えて下さい。
石川 アルバムの制作に入っていきます。今回のシングルは身を削って自分と対峙して作った感じがあって、私の世界が広がったというか、自分の中にあるまた違った扉が開いた気がしています。それが今後の制作にどう反映されるのか、自分でも楽しみなんです。『アニサマ』も28日に出演しますので、是非会場でお会いしましょう。
Text/川崎直子
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2011/08/04 13:00:00
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