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石川智晶「不完全燃焼/スイッチが入ったら」インタビュー 3
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TVアニメ『神様ドォルズ』主題歌シングル7月27日発売
『神様ドォルズ』とタッグを組んだ9thシングル「不完全燃焼/スイッチが入ったら」を7月27日に発売する石川智晶。“強さ”を正反対のベクトルから描いた2曲は、今までの石川ワールドを継承しつつも新しい扉を開いた会心作。歌が産声をあげるまでを率直に語ってくれた。
いい曲になるかもという手応えをレコーディング中に感じました(石川)
――路線としては「アンインストール」に近いものを感じたんですが、それでもこれまでの楽曲とは何かが違うように思いました。そうとらえるファンも多いのではないかなって。
石川 確かに私の中で「何かスイッチが入った、変わった」感じはあるんです。それが何かはわからないんですけど、もしかしたら覚悟かな。今の時期にこのメッセージを出すべきなのかというのも考えました。でもそれを恐れてはいけない。及び腰にならないで、ブレないでやることが大事だと思ったんです。
――石川さんはいつも芯がブレないですよね。その強さはどこからくるんですか。
石川 いつも一緒に音楽制作をしているスタッフが「石川さん、この歌で辞めちゃうんじゃない」って思ったみたい(笑)。それぐらい今回の歌は、言い切っている感じがあったみたいで。私はあと10年この仕事をしていきたいとは思っていなくて、言い換えればこのシングルで歌手としての生命が終わってもいいぐらいの気持ちで取り組んでいる。何かを残したという実感のある仕事がしたいんです。
――歌詞の中の「最大のディフェンスだ」というフレーズは、もしかして石川さんが熱心なサッカーファンだから出てきた言葉なのかなって思ったんですけど(笑)。
石川 あ、そうかも(笑)。言葉って普段の生活の中から、ポロッと出てくるんですよ。「何にしよう、何にしよう、よし、ここは厄介者という言葉を使ってみよう」というふうにひねくりまわして作ったりはしないんです。
――この曲はサウンドも激しいですね。ボーカル録音はどんな感じで行われたんですか。
石川 私はもともと何通りものテイクをとる方ではなく、集中してパッととる方なんですけど、この歌は一気に歌うと体力を消耗する歌なので、お休みを入れながら録音しました。歌っているうちに脳圧か高くなってくるんですよ(笑)。でも歌っていて気持ち良かった。歌も本気、演奏も本気、現場での作業がスムーズに行く時は「もしかしていい曲なのかな」って思うんです。その手応えがあったレコーディングでした。ちょっと感傷的でありつつも何かに挑んでいく感じ、石川ワールドを大事にしながら今回はここまでエネルギーがあるものができた。そこに新しさがあるのかもしれません。
つづく
Text/川崎直子
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2011/08/03 13:00:00
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