インドネシア・バリ島ヌサドゥア(Nusa Dua)で会見するオーストラリアのペニー・ウォン(Penny Wong)気候変動・エネルギー効率化相(当時、2007年12月11日撮影)。(c)AFP/Sonny TUMBELAKA
【8月10日 AFP】オーストラリアのペニー・ウォン(Penny Wong)予算・規制緩和相は9日、同性の女性パートナーが妊娠し、1人目の子どもを出産する予定だと発表した。発表を受け、同性婚の禁止されているオーストラリアでは是非をめぐる議論が再燃している。
ウォン氏は声明で、長らくのパートナー、ソフィー・アローシェ(Sophie Allouache)さんが妊娠したと述べ、「わたしたちに子どもを一緒に育てる機会を与えてくれた」生物学上の父親の男性に感謝を表明した。
ジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相は、知らせをうれしく思うと述べたが、同性婚反対の姿勢は変えなかった。「ペニー・ウォンは私の同僚であり、長らくの友人でもあります。だから赤ちゃんの誕生を心待ちにし、人生の次のステップを迎えるペニーとパートナーのソフィーさんにお祝いを申し上げたい」と、ギラード首相は記者団に語った。一方、「社会には、同性婚に対する断固とした観点がある。わたしの見解はご存知の通りだ」と述べた。
オーストラリアでは同性婚が法で禁じられている。世論調査では同性婚を支持する声が広がっているものの、主要2政党はいずれも同性婚に反対している。
ウォン氏は生物学上の父親の身元を知っており、子どもにも教えるつもりだという。子どもは12月に産まれる予定。(c)AFP
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