JR広島駅南口の再開発事業で、「愛友市場」などがあるCブロックの市街地再開発準備組合は2日、南区で記者会見し、森ビル都市企画(東京都)を代表とする9社で構成する企業グループと、事業推進のための基本協定書を締結したと発表した。完成目標を1年前倒しして15年度とし、今年度中に再開発組合を設立し、事業計画を策定する。
4月の準備組合総会で、事業の中心となる「建設業務代行者」に同グループを選定し、7月19日に基本協定書を結んだ。この日は、準備組合の川崎雅博理事長と森ビル都市企画の山本和彦社長が「広島市の玄関に相応しい魅力ある都市空間の形成を事業目標とする」などとする宣言書に署名した。
Cブロックは約1万9000平方メートル。再開発ビル2棟を建設する計画で事業費は266億円。商業ビルは8階建て、住宅棟は49階建て(3~12階が賃貸、13~48階が分譲)。商業棟は家電量販店やスポーツ施設の入居が決定しており、愛友市場については商店主らと協議を進める。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年8月10日 地方版