政治【主張】「核抑止力」発言 首相は何を学んできたか+(2/2ページ)(2011.8.11 03:41

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【主張】
「核抑止力」発言 首相は何を学んできたか

2011.8.11 03:41 (2/2ページ)

 2009年に「核なき世界」演説を行ったオバマ米大統領も「世界に核があるかぎり、核抑止力を堅持する」と理想と現実を明確に区別している。唯一の被爆国たる日本が国際社会で核廃絶に取り組むのは崇高だが、その場合も抑止の現実を無視しては国家安全保障の基本を損なうことになる。

 抑止に欠かせないのは核だけではない。米軍普天間飛行場移設問題で迷走した鳩山由紀夫前首相は昨年5月、沖縄訪問で「学ぶにつけて、米海兵隊の役割があって抑止力が維持できるとわかった」と語り、それまでの認識のあまりの稚拙さに国民を唖然(あぜん)とさせた。

 同盟の抑止力は、核に加えて海兵隊を含む在日米軍と自衛隊が一体となって初めてフルに発揮できる。あの時、民主党政権は学習したはずだった。菅首相はこの間、何を学んできたのだろうか。

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