政治【民主漂流】首相退陣明言 「国民に理解してもらえてない」と八方塞がり…醜態さらすのなら、守るべきは最後のプライド+(2/2ページ)(2011.8.10 21:15

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[政治]ニュース トピック:菅首相

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【民主漂流】
首相退陣明言 「国民に理解してもらえてない」と八方塞がり…醜態さらすのなら、守るべきは最後のプライド

2011.8.10 21:15 (2/2ページ)

 首相は当初、自民党が特例公債法案の成立に協力することはないとみていたフシがある。その場合、混乱の責任を自民党に転嫁してさらなる延命を図るつもりだったようだ。だが、世界同時株安もあって自民党は法案成立に一気に傾いた。

 「経済産業省幹部3人を更迭したり、原子力安全・保安院を経産省が切り離したり、少しは思いを遂げた部分があったのだろう」

 側近は現在の首相の心境を解説する。「退陣3条件」がクリアされても辞めなかった場合は、首相は「ペテン師」に続いて「嘘つき」という不名誉な称号を受けることになる。

 閣僚や民主党幹部のドミノ辞任も想定され、内閣不信任案が再提出されたら確実に可決されるだろう。いずれもこれ以上ないという赤恥をかくことになる。

 どうあがいても「万事休す」となったのである。

 「国民が首相を信頼していない。そうである以上は何をやっても政治空白。一刻も早く首相の座を降りるべきだ。今のままでは、国民にとって最悪の内閣だ」

 首相は平成21年2月、当時の麻生太郎首相をこう追及した。因果はめぐり、自らこの言葉を実行すべきときが来た。(阿比留瑠比)

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衆院財務金融委員会で質問に答える菅直人首相。右後ろは野田佳彦財務相=10日午後、国会・衆院第15委員室(酒巻俊介撮影)

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