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[事件]ニュース
【大震災5カ月】「変な総理だった」「誰がなっても…」菅首相退陣明言、冷めた被災地
2011.8.10 21:35
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退陣を明言した菅直人首相。震災5カ月を迎える被災地の反応は冷めていた。
「さっさと辞めていれば法案も早く進んだ。尊敬できない変な総理だった」。津波に自宅ごと母親をさらわれた宮城県南三陸町の三浦達也さん(43)は憤る。町の臨時職員として働くが、いつまで雇用されるか先は見えない。「国が何もしないせいで町の再生計画も実行に移らない」
津波で流された宮城県山元町の墓を直し続けている鳳仙寺副住職、内山太史さん(23)は「この5カ月、国は何もしてくれなかった。誰が辞めようが興味ない」。震災直後は政治に期待もしたが、結局、遠い存在だと確認しただけだった。「さすがに今度こそ辞めるんですよね」。
岩手県大槌町で7月に商店を再開させた岩間秀夫さん(58)は、「うれしいの一言」。「信念のある政治家が先頭に立って、何をすべきか、どんな国にすべきか示してくれるなら、私たちも協力できる。そのためなら増税も仕方ない。早く国民を安心させてほしい」と後継者に期待する。
岩手県大船渡市の漁師、山下充一さん(65)は「与野党がつぶし合いをしているばかりで、結局は首相に責任を押しつけているだけのような気がする」と、最近の国会に不満だ。「誰がなってもまた引きずり降ろされるのでは。みんなで一緒にやってほしいと思っている。菅さんの辞任を切れ目に政治が変わらないと、誰も見向きもしなくなるぞ」とため息をついた。
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