【インタビュー】
2034年の世界へようこそ! KEI×GONZOが放つオリジナルアニメ『こぴはん』、メインキャスト陣が語る作品の魅力
2011/08/11
「初音ミク」キャラクターデザインでおなじみのKEI氏と、『ストライク・ウィッチーズ』や『咲 -Saki-』などを手がけたアニメーション制作会社・GONZOの強力&異色コラボによるオリジナルアニメーション『こぴはん』。
まだまだ謎の多い『こぴはん』だが、8月11日(木)の深夜24時00分より、動画配信サイト「ニコニコ動画」内の「こぴはんちゃんねる」にて隔週配信されるのを前に、メインキャスト陣が語った作品の魅力を紹介しよう。
メインキャスト陣が語るアニメ『こぴはん』
今回の取材では、栂山ゆずき役の大久保瑠美、栂山あさぎ役の松嵜麗、美柱沙弥役の下田麻美、美柱沙遊役の長谷川明子、門倉優奈役の世戸さおり、栂山晴彦役の櫻井孝宏、雲桐万年青役の柿原徹也といった7名のキャスト陣が顔をそろえ、自身が演じるキャラクターの役どころや作品の見どころなどについて語ってくれている。
――ご自身が演じるキャラクターの役どころと演じてみての感想を教えてください
大久保瑠美「栂山(つがやま)ゆずき役の大久保瑠美です。今日始めて演じさせて頂いたのでまだ分からない部分もあるのですが、ゆずきは凄く活発で元気な女の子です。役を頂いた時お聞きしたのが、晴彦お兄ちゃんとあさぎお姉ちゃんにコンプレックスを持っているということだったので、今後その辺にスポットが当てられるのかどうかが気になります。元気な女の子が演じられて楽しかったです」
松嵜麗「栂山(つがやま)あさぎ役の松嵜麗です。ゆずきのお姉ちゃん役で、お母さんが神主をしている百天神社で巫女をやっています。自分の憧れの女性が、凛としていて、立っていると風が吹いていそうな女性なのですが、そんな爽やかきれいな女性を演じようと思って頑張ってみました」
下田麻美「美柱沙弥(みはしら・さや)役の下田麻美です。沙弥は双子の姉で、沙遊ととても仲のいい姉妹になっています。2人ともすごくマイペースな双子なんですが、その中でも沙弥はとても活きがいいと言いますか、本当にストレートに、ド直球に進むような、非常に元気のいい女の子だと思っています。学校では放送部に入っていて、自分たちで作っている番組を校内で放送したりしているのですが、その中では彼女たちの仲の良さだったり、ノリのよさだったり、そういったものがいろいろと出てきますので、ぜひぜひその辺も楽しんでいただけたらうれしいなと思います。占いが得意みたいですよ(笑)」
長谷川明子「美柱沙遊(みはしら・さゆ)役の長谷川明子です。沙弥と双子ということで、お洋服だったり、外見だったりがちょうど対になっているような可愛らしい格好をしていまして、性格も沙弥はけっこうグイグイ行くタイプなのに対して、沙遊はおっとりとしたところがとっても魅力的な女の子なのかなと思います。先ほど下田さんもお話されていましたが、2人でとっても長い間、熟練されたパーソナリティのように、すごく息の合ったラジオをお昼休みに放送していて、とてもコンビネーションあふれる2人だなという印象がありました。元々下田さんとも長い付き合いがあるので、楽しく2人で本当にラジオをやっているような気楽さと楽しさで演じさせていただきました」
世戸さおり「門倉優奈(かどくら・ゆな)役を演じさせていただきました世戸さおりです。優奈ちゃんは普通の子、空気のような子です。誰よりも普通のはずなのに、何かすごいことをしてしまう。でも、本人に自覚は何にもないという子らしいので、そのあたりをちょっと注目していただきたいと思います。コンビニでバイトをしていたり、高校に通っていたりする、いたって普通の子なんですけど、そういった中からどうやって面白さを出していけばいよいかということを考えながら演じました」
櫻井孝宏「栂山晴彦(つがやま・はるひこ)役の櫻井孝宏です。心優しい警察官です。以上(笑)」
柿原徹也「雲桐万年青(くもぎり・おもと)役の柿原徹也です。高校3年生の男子生徒です。沙弥と沙遊と共に放送部で活動していて、チーフ的なポジションだと思います。キャラクター性やパーソナルな部分が出てきたキャラクターもいたのですが、万年青に関しては今回はまだ前面に押し出されていないので次回ご期待ください」
――印象に残ったシーンやセリフがあれば教えてください
大久保「オーディションの時から原稿にあったのですが『負けない』という台詞がゆずきは多いんです。晴彦お兄ちゃんやあさぎお姉ちゃんに負けないぞという昔からの気持ちや、性格が表れているようで印象に残っています。成長してからも運動神経が良いので色々な部活の助っ人もしていて、そこでも負けず嫌いの性格なんだなと思うシーンがけっこうありました」
松嵜「オーディションのときのセリフの中に、神社にある銀杏の木に向かって話をしているシーンがあったのですが、そこがけっこう好きなので、次回の収録を楽しみしたいなと思っています」
下田「ラジオの最中に、『こちらにメールをお待ちしております』というセリフがあって、メールアドレスが実際に出てくるんですけど、どうやらそのアドレス宛にメールを送るとちゃんと届くとのことです。届いたメールがどうなるのかが気になりつつ、観ていただいた方から、何かしらの感想などが送られてくるのかななんて思うと、現実と『こぴはん』の世界がリンクしていていいなって思いました」
長谷川「双子ということで、沙弥と沙遊が息を合わせてぴったりセリフをいうところが何箇所かあったんですけど、なかなか難しくてですね(笑)、でも何とかピタっと合ったところが収録されていると思うので、そこを楽しんでいただけたらと思います」
世戸「優奈ちゃんはセリフ数がものすごく少なく、まともなセリフらしいセリフもあまりない中で、『いやです』って何回か言うのですが、『いやです』と言っても、蓋を開けてみたら、何かすごいことになっちゃっているというところに、空気のように流されながら、ふわっとやっているんだろうなっていう感じが出ていると思いました」
櫻井「途中で茶化されてしまうのですが、『警察官だった親父の背中を見て自分も同じ道を歩もうと思った』と語るシーンがあって、優しい雰囲気の晴彦も芯は強いんだなと分かる台詞でした。警察官としての彼の思いやプライドが感じられて印象深かったです」
柿原「自分も台詞が少なかったのですが、強いて挙げるのならば『本番入ります、よろしくお願いします』と沙弥と沙遊にバトンを渡すところです」
――好きなキャラクターや気になるキャラクターはいますか?
大久保「今回一言しかなかったのですが、瓜野比呂美(うりの・ひろみ)ちゃんがなぜパペットを持っているのか? 見た感じ不思議キャラっぽいのでどんな子なのか? が気になるので、今後に期待しています」
松嵜「私も瓜野比呂美ちゃんの持っている『りょーま』っていうパペットが気になります」
下田「私も実はパペットが気になっていたのですが、栂山晴彦さんも、警察官なのにすごい見た目だなって思いました。これが警察官の制服なのかどうかが気になります」
長谷川「私もパペットが気になりつつも、みんなとっても個性的ですし、まだお声を聴いたことのないキャラクターもたくさんいますので、初めて『こぴはん』に触れる方と一緒に、私も魅力的なキャラクターをだんだんと知っていって、好きなっていけたらいいなと思います。今はどのキャラクターもすごく素敵だなって思っています」
世戸「私もパペットが気になりつつ(笑)、今日の収録は、ゆずきちゃんと双子ちゃんの美柱姉妹、優奈ちゃん、晴彦さんがメインだったので、これらのキャラクターについては、声が入るとこういう風な感じになっていくんだというイメージがわいたのですが、メインのお話がなかった比呂美ちゃんやあさぎお姉ちゃん、蛍さん、万年青君たちがメインになったとき、どんな風に話が展開していくのか興味がありますし、楽しみにしています」
櫻井「栂山三兄妹の様子が気になりますね。あと、彼はあんなビジュアルですけど、性格は田舎の交番が似合いそうなおっとりとした人なので、もっと警察官然としたシーンが見てみたいです」
柿原「万年青君が気になります。まだ万年青君がどういう子なのかが明確には出来上がっていないので、今後の彼の活躍を自分自身が一番期待しています」
――最後にファンへのメッセージをお願いします
大久保「2034年のちょっと未来のお話ということで、今回の収録ではどれぐらいの未来なのか? どんな感じの未来なのか? がすごく気になっていました。今後個々のキャラクターにスポットが当たって、世界が広がっていくようなので、私もドキドキしながら皆さんと一緒に『こぴはん』を楽しんでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
松嵜「私自身もまだ謎が多い『こぴはん』という作品なんですけど、皆さんと一緒にワクワクドキドキしながら、作品を楽しんでいきたいなと思っています、みんなで盛り上げましょう」
下田「個人的にKEIさんのイラストがすごく好きだったので、こういう形で作品に関わらせていただけて非常にうれしいです。主人公があまり決まっていないということなので、話数によって話の内容やカラーも違ってくると思います。ぜひ皆さんのお気に入りのストーリーを見つけていただけたらうれしいです」
長谷川「双子ということで、やはり沙弥ちゃんとの絡みが多くなると思うのですが、双子がほかのキャラクターと絡みながら、どんな風に物語で活躍していくのかというのも個人的には楽しみなので、いろいろな展開を皆さんと一緒に楽しみにしていきたいと思います。よろしくお願いします」
世戸「今後のことは、ほとんど聞かされていないんですよ。ということは、いろんなことに展開していくのではないか、何かすごいことになるのではないか、なんて期待もこめつつ、収録をさせていただきましたので、もしかしたら皆さんがあんなことやこんなことって言ったら、なるかな? ならないか(笑)。それはならないかもしれないですけど、今後のいろいろな展開を皆さんも楽しみにしていただきたいと思います」
櫻井「2034年。23年後僕はちょうど60歳なのですが、一体どんな未来になっているのでしょうか? 一足早く知りたい方は『こぴはん』を見てください」
柿原「今回、KEIさんとGONZOさんが誰も志したことが無いような新しい挑戦をしていると僕は感じています。その一員として参加させていただけることを大変うれしく思っています。勇気だったりパワーだったりこの作品を通して与えられれば、そして僕らも貰うことができたらうれしいなと思います。新たなことを始めるにも応援してくださるファンの皆様がいて初めて作品が成長すると思いますので、『こぴはん』をどうぞよろしくお願いします」
――ありがとうございました
取材の最後に語られた、本作の大貫プロデューサーの言によると、『こぴはん』のストーリーについてはごく一部の人間しか知らず、キャスト陣にさえ明かされていないとの事。「このままの流れで2034年を迎えても大丈夫なのか? そんな警鐘を鳴らすようなストーリーも組み込んでいきたい」。また、『こぴはん』はアニメーションの枠にとどまらず、今後、マンガや小説、ゲームなどといった幅広いメディアでの展開も予定されているとのことなので、そのあたりもしっかりとチェックしていきたい。
■アニメ『こぴはん』おもなスタッフ
原作 / 百天神社振興会◆アニメーションディレクター / 鎌田祐輔◆キャラクター原案 / KEI◆キャラクターデザイン / 鎌田祐輔◆美術監督 / 杉山祐子◆美術設定 / 森川裕史◆色彩設計 / 古市裕一◆撮影監督 / 林コ−ジロー◆編集 / 廣瀬清志◆音響監督 / 本山哲◆音響製作 / スタジオマウス◆音楽 / 濱田貴司◆音楽制作 / Type ZERO◆オープニング主題歌 / やゆゆ「ループ」◆アニメーション制作 / GONZO◆製作 / こぴはん製作委員会
■アニメ『こぴはん』おもなキャスト
瓜野比呂美 / 伊瀬茉莉也◆門倉優奈 / 世戸さおり◆鬼藤蛍 / 田中理恵◆雲桐万年青 / 柿原徹也◆栂山あさぎ / 松嵜麗◆栂山晴彦 / 櫻井孝宏◆栂山ゆずき / 大久保瑠美◆美柱沙弥 / 下田麻美◆美柱沙遊 / 長谷川明子
(C)2011 百天神社振興会/こぴはん製作委員会 |
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