サムスン電子・ソニー・パナソニック、3Dメガネ標準化で合意
サムスン電子、ソニー・パナソニックと手を組んでシャッター眼鏡方式の標準化案を整備
LG電子の偏光眼鏡方式も勢力拡大
【李仁黙(イ・インムク)記者】 サムスン電子が、3Dテレビ技術の標準化戦争でさらに競争力を確保するため、外国の競合メーカーと手を組んだ。
サムスン電子は9日、日本のソニー、パナソニックなどと手を組み、3Dテレビ用眼鏡の標準化案を整備することにしたと発表した。これら各社は、来月に次世代の3Dテレビ用眼鏡の作動技術標準を整備、来年初めからこの方式を適用し、製品を作ることとした。これまで、サムスン電子などのシャッター眼鏡(SG)方式は、眼鏡の作動方式がそれぞれ異なり、テレビとセットで提供されるメーカーの眼鏡を使わない場合、3D映像を見ることができなかった。さらに、同一メーカーの製品であっても作動方式が異なり、テレビごとに別の眼鏡を使わなければならないというケースもあった。
来年初めからサムスン・ソニー・パナソニックの3社の眼鏡は作動方式が同じになり、どのメーカーの眼鏡を使っても、他社製の3Dテレビが見られるようになる。また、中小企業が標準技術を採用して作る安価な互換性眼鏡を購入・使用することも可能だ。
韓日の3社が「呉越同舟」に乗り出したのは、今年2月にLG電子が偏光眼鏡方式の3Dテレビを発表し、その後市場シェアを急速に高めてきたからだ。中国では先月初めにシェア50%を越え、米国でもシェア30%に迫ろうとしている。
この偏光眼鏡方式も、勢いを増している。世界第3位の液晶ディスプレー(LCD)メーカー、台湾のAUOも、今年第4四半期から偏光眼鏡方式の3Dテレビで使われるLCDを作ることとした。これまでに販売された偏光眼鏡式製品のLCD関連部品は、LGディスプレーが独占して製造してきた。AUOの参入で部品供給が円滑になることから、市場シェアがさらに高まることもあり得る。