・社外から社内システムへのアクセスのセキュリティ性を向上
・海外からのアクセスも現地の市内通話料金でスムーズに実現
・デジタル放送に向けたネットワーク・インフラを構築
・海外からのアクセスも現地の市内通話料金でスムーズに実現
・デジタル放送に向けたネットワーク・インフラを構築
・社外から社内システムへのアクセスのセキュリティ性を向上
・海外からのアクセスも現地の市内通話料金でスムーズに実現 ・デジタル放送に向けたネットワーク・インフラを構築
インターネット犯罪から情報を守るために、個人認証システムは不可欠な自衛策
ダイヤルアップ回線は写真などのトラフィックには速度が不十分 インターネットのビジネスシーンでの利用は、コスト面や情報の即時性など多くの効果をもたらす反面、なりすましや情報の改ざんなどといった犯罪の危険ととなり合わせです。セキュリティの重要性が唱えられる中、フジテレビ様では報道系としては先駆的にインターネットセキュリティ・インフラの構築に着手しました。
世界各地に記者を派遣しているフジテレビ様は、その記者とのやり取りをVPNサービスを利用して行っています。これまでは外部からのアクセスはダイヤルアップに限られており、個人認証は発信者番号通知機能を使って行っていました。しかし、ダイヤルアップでは国内からのアクセスに限られること、最高128kbpsの速度では写真などの重いデータを扱いにくいことから、世界のどこからでも、速くかつ安心してネットワークを利用できる環境の構築が必要となりました。ここ数年で低価格な高速通信が普及したことも手伝って、2000年9月、報道記者を対象に、インターネット/イントラネット上での個人認証システムを導入。ニュースの現場などから社内のシステムにネットワークを通じて送られる重要なニュース情報を盗聴・盗難から守り、システムへの不正アクセスやなりすましの防止に対応するために採用していただいたのが、日立情報システムズのPKIシステム設計・構築サービスの中核となる製品「SSCom」でした。
ユーザの声が開発現場まで届く、柔軟なカスタマイズの体制
個人認証システム導入を検討した当時、一般のセキュリティ関連の製品は海外のベンダーが主流であり、マニュアルなども日本語に翻訳されていないなど、気楽に導入するのは難しい状況にありました。さらにそうした海外製品は、世界中に大勢のユーザが利用し、導入実績が多い反面、日本の1ユーザの声を製品に反映させることは困難でした。当時の導入にあたるポイントについて、情報システム局システム企画部専任部長 森本理氏は次のように語っています。
「当時、日本にはまだユーザも実績も少なかったので、なによりこちらの要望を製品に反映していただいたことがメリットです。フジテレビの要望を、これからのお客様にも役立つ共通の要望と受け取め、SSComという商品をフジテレビと日立情報が共に作り上げていった、という感すらしています。海外製品と圧倒的に違うのは、私たちユーザの声が開発現場まで届きやすいという点にありました」 また同社では、将来的には全社の通信を個人認証システム経由で行うことを計画していたため、故障などが起きた際には時差なくベンダーと連絡が取れ、早急に対応できることも必要条件でした。デジタル証明書による個人認証のほかに、VPN通信やアクセス制御を実現する日立情報システムズ独自開発のシステム「SSCom」は、「当時抱えていたさまざまな条件を満たす、非常に優れたシステム」(森本氏)と評価していただきました。
バーチャルIC搭載機でパソコン単位の認証やVPN通信を実現
海外など活動範囲が大幅に拡大 個人認証システム導入の第一段階として2000年9月、記者対象のノートパソコンに証明書を格納するバーチャルICの形でSSComを導入。パソコン単位での個人認証やVPN通信を実現しました。これによって、それまでのダイヤルアップによる発信者電話番号通知機能に頼ることなくセキュリティ性の高い認証を可能にし、社外からでも安全に社内のイントラネットにアクセスすることが可能になりました。また海外でもほとんどの都市から、現地の市内料金でアクセスすることができるようになるなど、活動の範囲は大幅に広がったといいます。
ICチップ内蔵の社員証の活用で、全社的な個人認証システムの構築を目指す
地上放送のデジタル化にあわせて、開発者と共にSSComを育てていきたい そして今回日立情報システムズでは、フジテレビ様のご要望を受けて全社展開のための個人認証システムの開発を進め、2003年5月には人事部での業務をSSComを経由して行うインフラの構築を行います。フジテレビ様では、2001年の社員証更新の時期に認証システムの全社展開を視野に置き、すべての社員にICチップを搭載した社員証を配布しました。今回のシステムでは、社員は個人の社員証をリーダーライターに差し込むことで個人認証を行い、将来的には個人のPCやサーバへのアクセスのシングル・ログイン化を目指しています。これを利用して、社員の転居届けや給与振込先の変更など、これまで紙を用いて行ってきた人事関連業務のネットワーク化も検討されています。
さらに森本氏は、「2003年は地上デジタル放送の始まる年でもあります。それに向けてさまざまな基幹システムが再構築もしくは新規に構築されていきます。このような動きの中で、重要な情報がこれまで以上にネットワーク上でやり取りされるようになりますから、個人認証の必要性はますます高くなるでしょう。日立情報システムズとの連携をいっそう深めて、SSComを一緒に育てていきたいですね」と語っています。
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
関連商品・サービスをご紹介します
|
|