南関町の農協に侵入し、たばこを盗もうとしたとして玉名署は8日、住所不定、無職、荒尾勝洋容疑者(56)を建造物侵入と窃盗未遂容疑で現行犯逮捕した。農協では最近配線が切断されるなどの嫌がらせが続いており、同日朝に「たばこ10個用意しろ(マイルドセブン6ミリ)」などと書かれたメモがあったため、たばこを用意して警備員が警戒していた。
容疑は8日午後9時15分ごろ、同町の玉名農協南関総合支所南関供給センター敷地内に侵入し、郵便受けの上からたばこ10箱を盗もうとしたとしている。
玉名署によると、同センターでは8月に入って常夜灯や警備機械の配線が切断されたり肥料袋が切られるなどの被害が続き、指定された郵便受けの上に粘着テープで張り付けたたばこを置いていた。荒尾容疑者は「たばこが吸いたかった」と容疑を認め、嫌がらせも「自分がやった」と話しているという。【勝野俊一郎】
毎日新聞 2011年8月10日 地方版