入国

韓国・金浦空港に到着した、佐藤正久氏ら自民党所属の国会議員3人が、韓国政府に入国を拒否され、日本に帰国したことが波紋を広げております。公共の安全などを害する恐れがある者の入国を禁止できるとした出入国管理法に基づいて入国を拒否したというのが韓国側の言い分ですが、これは害を及ぼす危険人物、テロリスト等に適用する条文であり、日本の国会議員に適用するのはおかしいという見方もあります。

現在行われているlivedoorネットリサーチでは「韓国政府の自民党視察団の入国拒否どう思う?」と題したアンケートを行い、1,700件を超える回答が寄せられています。

結果は、93.8%が納得できないと回答しました。納得できないと回答した人の意見を見てみると、

・韓ドラなんかにだまされてうかうか女の子一人で出かけていく危険さに一人でも気がついてくれたら、今回の自民党議員団の行動、大いに意味があったと言うべき。
・どのような結果になったとしても、そろそろ国際法で決着する時期。 韓国が作ってくれたチャンスですから政治は動けよ。
・日本の外交は喧嘩下手や交渉下手で定評あり、個別交渉を止め、竹島の領土問題を国際調停に立てればよい。歴史的な管轄の事実認定を迫れば、現状が戦争状態でもない不当な占拠状態が公にされるだろう。

と、納得はできないが、敵対関係とは言わないまでも領土問題を抱え、反日教育なども依然として行われている国へ無防備な邦人が出掛けていくことの危険さを周知してくれたことは価値があり、国際調停を申し立て竹島不当占拠の事実関係の認定を求めるには良いチャンス、とのコメントが見受けられました。
一方、納得できるとした6.3%の意見を見てみると、

・独島とかいっている韓流スターもおり日本も韓流の方々に同じ対応すべき。
・ようやく国交が正常になってきたと言う事です。
・韓国での出鱈目な歴史教育を鑑みれば当然かな、一体誰が何の目的でこのような教育を行い反日を進めるのか?

と、竹島、日本海といった領土問題に対する韓国のこれまでの行動や反日教育から見て今回の自民党偵察団の入国拒否といった反応は当然、これまでの日韓関係のように馴れ合いで焦点をぼかしてきたのに比べると"No"をいえる関係になってきた、日本も入国審査を厳しくするべきと、納得するというよりは領土問題を抱える両国の関係を追認するコメントが見受けられました。

終戦記念日である8月15日を目前に控え、両国を含めた周辺各国が神経質になるこの時期に、あえて野党の議員が入国を試みて相手の神経を逆撫でする必要性があったのかどうかは若干疑問が残るところではあります。

文化や経済交流が活発に行われている日韓両国ですが、入国拒否が事前に伝わっていたにも関わらず韓国に向かった自民党の3議員、理由も告げず問答無用で入国を拒否した韓国側、双方とももう少し冷静な対応ができないものでしょうか。
 
竹島=独島問題入門―日本外務省『竹島』批判
内藤 正中
新幹社
売り上げランキング: 163709