エネルギー政策:同友会代表幹事「原発依存の変更困難」

2011年6月14日 20時34分

 経済同友会の長谷川閑史代表幹事は14日の記者会見で、原子力発電再開反対が多数を占めたイタリアの国民投票結果について、「日本はイタリアのように隣国から電力を購入できない。国の政策として取るべき選択肢は限られている」と述べ、消費電力の一定割合を原発に依存する日本のエネルギー政策を変更するのは困難との認識を示した。

 また、定期検査で停止している全国の原発で運転再開のめどが立たないことについては、「電力不足で(企業が)事業計画すら立てられず、国内空洞化を促進しかねない」との懸念を表明。その上で、「東日本大震災以降もベトナムやトルコが日本の原発を購入しようとしているのに、日本国内では運転を停止し再稼働もしないというのは矛盾する。国が責任を持ち、原発を再稼働させてほしい」と政府に注文した。【宮崎泰宏】

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