夏の高校野球:3.8マイクロシーベルト以上で中止…福島

2011年6月13日 19時45分 更新:6月13日 20時51分

 福島県高校野球連盟は13日、7月13日に開幕する第93回全国選手権福島大会で、開催する福島市、郡山市などの計7球場で毎朝測定する放射線量が毎時3.8マイクロシーベルト以上の場合、当該球場での当日の試合を中止する方針を固めた。屋外活動を制限する文部科学省の基準値に沿った。試合途中での降雨時は通常より早めに中断、打ち切りを判断することも確認。23日の大会運営委員会で正式決定する。

 福島第1原発事故を受け、福島県高野連は同県放射線健康リスク管理アドバイザーの山下俊一・長崎大大学院医歯薬学総合研究科長を招いた研修会を、13日に福島市内で開催。意見交換をして方針を決めた。各球場で試合開催日の午前7時にグラウンド、ダッグアウト、スタンドなど5カ所で、地表から約50センチの高さの放射線量を測定する。今月上旬に県内6支部で開催した支部大会では試験的に同様の測定を行ったが、基準値を超えた球場はなかったという。

 一方、降雨時の判断について、県高野連の宗像治理事長は「明確な基準は難しい。状況を見て決めることになる」と説明した。大会本部では他に、試合前のシートノックを通常の各校7分から5分に短縮する対策なども行う。【堤浩一郎】

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